休日 La Mauricie National Park Hiking & Kayak-camping 二日目

夜半、2時半頃に目が覚めた。森の中から、何かの鳴き声、そして小さくない動物の足音が聞こえてきた。すっかり目が覚めてしまい、風の音に混じって聞こえるそれらの音に耳をすませる。テントの外に出ると、すっかりと霧に包まれていて星空は何も見えなかった。ヘッドランプの明かりに浮かび上がる、湖面から押し寄せる白い霧が、どこか雪女的な静けさと不気味さを醸ししだしていて、熾火に薪を足して、火を焚き、心を落ち着かせている自分がいた。それにしても寒い。
再びテントに入って、次に起きると6時半を回っていた。外は明るくなっている。湖面には霧が立ち込め、ハシグロアビ(Loon)の声が響く。
焚き火を再開して、暖まり、朝食を作った。その後撤収。濡れたカヌー用の靴に足を入れるのが辛い。かなり寒い。これからの季節、長靴タイプのカヌー用の靴が必要だとつくづく思った。
9:20に撤収完了・出発。朝の湖面に漕ぎ出す。

寒いのでネオプレインゴム製の手袋をつけた。泊まったキャンプサイトのすぐ裏の流れ込みにいく。

奥にあったビーバーダムに積み上げられた木の齧られたビーバーの歯跡が印象的。

その後出発地点に向かって漕いで行くと、カヤックのすぐ横にハシグロアビが浮かび上がってきてびっくりした。

寒さのためか、昨日よりは少し紅葉が進んだ気がする。

のんびりと漕いで、10:20には出発地点に戻ってきた。

湖岸にはカワアイサカナダガンの群れ。

ハイシーズンと比較して、随分と静かなワピッザゴンク湖。
その後は撤収して、11:15に車に乗って出発。国立公園の反対側に向かってドライブを楽しむ。そしてモントリオールへ。そのまま直接家には向かわず、アウトドアショップのMECに寄って、来週以降に使うことになる長靴タイプのカヌーシューズを探す。98ドルのところを、季節外れのため60ドルに値下がりしていて、サイズも(やや小さいが)合ったものがあって、無事それを購入した。

昨日歩いたLe Passageを出発地点とするVieux-Brûlisの13kmのトレイルは、さほど展望ポイントがある場所ではないので、地味といえば地味だけど、静かなトレイルとも言えると思う。高低差もそれほどないので、慣れた人ならサクッと歩けると思う。写真は撮れなかったけど、クロクマに会えたのはかなり嬉しかった。
Lac WapizagonkeのカヌーキャンピングのサイトNo.10はかなり素敵。唯一難点を言えば、対岸の森がキャンプ場で、対岸にはそのキャンプ場の小さなビーチが見えるので、混んだ季節なら、人がいるなぁーと思ってしまうかもしれない。でも今回は対岸にもキャンプサイトにも誰も現れず、静かなところだった。
楽しみにしていた紅葉自体はまだ少し早かった。ただ、特に二日目の朝はものすごく寒くて(おそらく氷点下に届いたと思う)、手の先、足の先が凍えきり、秋を通り越して冬の気配を感じたひとときでもあった。