生物多様性特論

レポート課題

今日は後期の授業の一つである生物多様性特論の最終回だった。
高槻先生と樋口先生が交代々々でやっていたのだが、今日は高槻先生の授業だった。
研究室を同じくする某助教授の先生と朝まで飲んでいた時に、「結局高槻さんのやっていること、樋口さんのやっていることに(生態学の理論的として)目新しいものはない。」と言い切っていたので、どういう先生か(イケてない先生なのか)興味があった。高槻先生を簡単に紹介しておくと、鹿を中心に、哺乳類と哺乳類の保護と、その周りの環境の保全を考えてきた有名な先生だ。
授業の初期の頃は何の面白味もなかった。ただ生態学の歴史を述べているだけだった。
そのうち先生および、その学生たちが取ったデータを見せてもらい始めてから、その努力に敬意を表したくなった。ものすごく頭の切れる先生ではないけど(多分)、すごい努力家だ。研究をやっていく上で、理論的な部分は時折(というかいつでも)かっこいいし、地味な作業をどうしてもやりたがらないときもあるけど、地道なデータの積み重ねの大切さを再認識する。かといって、地道なデータばかりで、現在の流れに付いていかないのもイケてない。自然保護でも何でもそうだけど、要はバランスの問題だ。少なくとも自然保護の範囲で、机上の空論に終わらせず、現場を見て成果を上げてきた高槻先生に尊敬の意を表す。
でも、初期の授業はつまんなかったな。それが故に授業を受ける人も減ったし、バランスは難しいね。

写真は見えないかもしれないけどレポートの課題。締め切り2/3です。