調査

焚火

二時過ぎに寝て、五時ごろ起きたが、どうしても眠くて、これはヤバイと判断し、もう一度寝た。結局家を出たのは八時ごろ。込み合った都内を抜け出て多摩川の上流に向かう。途中コンビニで買い物、ガソリンスタンドで給油。
いい天気だ。一之瀬の水干(多摩川の源流)に至る登山道の近くの沢でまず調査。花崗岩地帯。オンダケトビケラがたくさん。少し下ると別の沢と合流するが、その合流点がなんとも言えず美しい。沢床を埋める白い砂の上を流れる水。それが差し込む陽の光にきらめき、見ていて見飽きない。
次のポイントはその少し上流点。細流。本当に細い。頭上の生い茂る木木の合間にキツツキの木をつつく音が木霊する。砂防堰堤の上で採集。
既に陽は傾いている。水干に至る登山道を歩き、調査ポイントを探す。なかなかいいところはない。というか、どこもよく似た感じ。標高が高いので一概には言えないが、花崗岩地帯の沢は、倒木が多い気がする。途中の枝沢に超ミニチュアの取水用堰堤があった。いい場所もないので戻る。
既に夕方。前々回の調査で見つけた川の傍にいく。ここはロープが張ってあるのだけど、それをくぐり、奥に行くと、非常にいい感じのキャンプサイトがある。
テントを張り、薪を集め、焚火を楽しむ。夕食は少しだけ高級なカップラーメン。薪は割と豊富にあったので、大量に集め、たくさん燃やした。やがて満天の星が輝く。周りに街灯などない。東京の光も届いていない。久々に見た驚くほどの星空。谷間の空は狭いけれど、その闇に負けずに輝く星々は美しかった。オカリナを出し、いろいろな曲を吹いた。やがて大量にあった薪をほぼくべ終え、ほんのりと灯るおき火を眺めていると眠くなり、テントに入って寝た。