面接

13時集合。行くと何人かが既に来ていた。覚えている顔も三名ほど。とりあえず刷り上って一時間も経っていない名刺を配っておいた。今日は最終面接試験の日。形式的なものだと聞いてはいても、緊張しないことはないかも。何も考えていかなかったので、流石に少しドキドキする。
13時半から順番に始まり、僕は二番目だった。広い部屋に正面に四人の面接官、側方に三人ほど別の人々がいた。質問されていくが、う〜ん、前と違って何も考えてこなかったのでちょっと緊張した。前はそんなに緊張しなかったのにな。十分ほどで終わって、じゃあ五時にまた来てください、と言われる。ちょっとあっけに取られたが、仕方がないので学校に戻る。
研究室に戻ってくると、今日から正式に研究室の教授に着任した富樫先生が、教授部屋の大掃除をやっていた。少し手伝う。棚の中からムササビの剥製なんかが出てきて、面白い。北海道から演習林の技官の井口さんが来ていて、少し話をする。夕方、某所に行く準備をしていたら、富樫先生がCDからデータが取り出せない、科研の申請書の続きが書けない、と嘆いていた。フォーマット形式が悪いようだ。よくわからないようだったので、CDを借りてそのフォーマットを使える別のパソコンにデータを移し、他のフォーマットでCDに焼き直す。その間、先生といろいろ話をする。「就職出来る時にしておいた方がいい」その言葉が印象的だった。昨年、前の教授の古田先生にも言われたことだった。「大丈夫、就職しても取ろうと思えば博士号は取れるから」視線を逸らさず、話す富樫先生が印象的だった。
そしてあたふたと某所に戻る。
某所合同庁舎5号館22階の第一会議室には、21人が集まっていた。席に着き、諸連絡の後、一人ずつ名前を呼ばれて、内定書を受け取る。窓から見える、ビルの合間から輝く夕日がどこか物悲しくもあり、また美しくもあった。
事務手続きもすぐに終わって、今度は懇親会が六時半からなのでそれまでに戻って来いという。一時間も暇な時間。来年同僚になる人々と話をする。みんないろいろな経歴で面白そう。三重県出身もいて、嬉しかった。時間はあっという間に過ぎて、その後新橋駅の近くの中華料理屋へ。そこでわいわいがやがや飲んで食べた。ビールを注がれて、ごくごく飲んでいたら結構ふらふらになる。
二次会は自然系の人々だけで行く。僕は梅酒、ウイスキーを飲む。抹茶アイスも食べた。十一時を過ぎて解散。家に戻ってくるとすぐに寝た。