宮川村

昨年9月の台風22号で大きな被害を被った宮川村に一家で出かけた。道路脇の小さな谷という谷には土石流の跡らしき跡。土砂が押し寄せ、歪んだガードレール、欄干。家ごと流された場所も何ヶ所も。道路が消えているところもチラホラ。一月か二月前に一度訪れている両親が言うには、随分生々しさは消えたらしいが、それでも土砂の中に混ざる家の残骸、荒れた山、爪痕は生々しい。ホタルの里といって、昔ホタル祭りをしていたところがあって、そこで一家でキャンプしたこともあったのだけど、土砂に埋もれ、ちょっとした建物も破壊されていた。その奥にあるアマゴの養殖場のところにある二階建ての建物は、土砂で埋まり平屋になっていた。川に降り立ち、細くなった流れを見る。川虫を探すが、ウズムシ、若齢のカワゲラの仲間、コカゲロウの一種、が僅かにいる程度。何かがおかしい、そう感じながら川を見ていたが、はっと気がつく。目の前の風景は、夏の台風の後の風景なのだ。辺り一面植林だらけで、落葉が川にまったく入っていない。川の上流域のエネルギーの大部分は落葉なのに、これじゃあ、生き物の餌もないから、川虫もすぐには増えられない。栄養塩も少ないのだと思う。藻類も全然生えていなかった。荒涼とした川。いいところだったのにな。夕暮れ迫る川原と植林だらけの山を眺めながら、気持ち少し暗くなっていた。

夜、帰ってきて、飯を食って風呂に入る。
体重が自己記録を更新!やばい!
あわてて筋トレしてから寝た。