ドライ納豆

希望配属先を訊かれる面接(そんなもの現実には存在しない)を受けに行く変な夢を見る。いろいろハプニングがあり、5分ほど遅刻して到着。来年度から同僚になる人々が来ていた。前にいる面接担当者は調査票を持っていて、何やらそこには評価が書いてある。そんな評価、いつの間に付けたのだろう?と考えていると、彼はこう言った。
「君だけは4月1日から釧路に行ってもらいたい」
はれ?どういうこと?頭の中が混乱する。
「釧路にある東北海道地区自然保護事務所は今忙しくてな、職員にアンケートを取った所、君に行ってもらおうということになった」
彼は、他の面接を受けに来た同僚となる人々の調査票も見せて、ほら、君の投票が多いだろ、と言った。アンケートの自由書き込み欄の中には、『山道具も揃っているし、多分寒さにも耐えるだろう』と書かれていたりする。面接カードに、サッカーは好きです、と書いてあったのだけど、釧路にいる若手の人から、『一緒にサッカーをやろう』というメッセージまで添えられていた。
「あの、4月からの研修などもないのでしょうか?」
不安になって訊く僕。
「受けなくていいよ。大丈夫、向こうの仕事に慣れてもらえばいいから。東京にいるよりは暇だよ。いいだろう?」
そう答える面接官。暇だよ、というフレーズに引っかかりつつ、頭の中でいろいろなことを考える。これじゃあ、同僚たちと親しくなれないよ、東京で今借りている部屋の延長をしなくてよかったなぁ、しかし、4月からだったらまだ雪の中じゃん、食べ物は美味しそうだ、でも取り敢えず一年目は東京じゃなかったっけ???
面接が終わって同僚となる人々が待っている部屋に戻ってきて、僕はどこの課、私は何々局、と話をしている中で、「俺、いきなり釧路らしい」というと、いいなぁ、遊びに行く〜♪美味しいもの送って〜☆という他人事の返事。確かに東京よりはいいのだけど、楽しそうなのだけど、何かが腑に落ちない。う〜ん、あと二月半しかないから、早く準備しないと、といろいろ準備を始める。いろいろその後も夢は続いた。ちょっと疲れて、夢の中で寝た・・・・
で、目覚めた。夢うつつに、釧路かぁ、と考えていたら、はっ、さっきのは夢だった!と気付く。寝ていたのは研究室の机の上。う〜ん、と言いながらモゾモゾと起き上がったが、まだ朝の5時だった。ちょっと安心して、また寝た。