悪夢

夜半、悪夢に悩まされる。本質は変わらないのだけど、名目が変わっていく夢。そしてそれの結果として本質も変わっていくことを予感させる夢。そんなの許せないし耐えられない。いたたまれない時間、苦しい時、己を否定されるかのような時。夢から覚め、夢だったんだ、と思い、夜中二時半にも関わらず思わず一件電話する。と、電話に出て、大丈夫だよ、夢だよ、という返事。安心して眠る。というところで目が覚めた。一連のものが全て夢だった。携帯の発信履歴には電話の履歴がない。押し寄せる鬱と不安。真っ暗な部屋。ぼんやりとした思考回路のまま再び眠りにつく。気がつけば朝の光の中にいた。自分の中で大切なものとは何か、と問いながら、朝の光の中をまどろんでいた。こんな憂鬱な夢は久しぶりだった。