政見講演会

十月一日に上屋久町と屋久町が合併して「屋久島町」が誕生したわけだが、新町の方向性を決める町長選挙が11月11日に行われる。立候補予定者が4名いて、それぞれの政治ビジョンを聞く政見講演会なるのもが開催されるということで、昼から話を聞きに行った。場所を変えての4回目の講演会だが、今回は最終回ということもあってか、会場には250名を越える方々が話を聞きに来ていた。立ち見もいたが、一番前の席に空いているところがあったのでそこまで行って話を聞く。
4人ともそれぞれの個性があって面白かった。話が硬い(硬い、固い、堅い…多分どれでもいいのだと思うのだけど…)方、これまでの実績を語る方、自分の哲学を語る方、そして現状をひたすら批判する方。話をしたことがあってよく知っているのは2名。いつもの個性通りの話し方だった。内容は、屋久島をいかによくしていくか(そのためには何が必要か)、子供たちが夢と希望を持てる島にするにはどうすればいいのか、200億円を超える負債を抱えどうやって財政再建を図っていくか、そうしたことについて、各人の話があった。どの話にも「世界自然遺産に登録され」というフレーズが随所に入り、屋久島についた冠の大きさと功罪を頭の中でゆっくりと考えていた。
それぞれ15分間自由に政見を述べた後、20分間財政再建・環境観光・産業振興について語る時間があった。質問してみたいことがたくさんあったが、その時間がなかったのは残念。でも余所者の僕からすると、候補者全ての顔をしっかりと覚えられただけでも今回の話を聞く価値はあったと思う。
終わってから、家に帰る。