猿害

小田原の猿の研究をやっている後輩から相談を受け、データの解析方法として、分散分析の話をする。自分のやっていることがどういう風に役に立つのかわからない、なんていい始めるが、もっとも、何とか役に立つ、と言い易い話ではないかと思ってしまう。人里の猿のお話。

  • 過去の研究・調査
    • 猿の群れの中心の追跡
    • 食べているものの定性的な調査
    • スキャンニング法による定量的調査

人里にどの程度依存しているのかを調べるのに限界がある。摂取カロリーは個体群の増減に大きく影響するからね。それが調べられていない。

  • 後輩のやっていること
    • 猿の個体追跡・食べ物の調査

個体追跡しているから、どの猿がどの程度人里に依存し、どの場所で、どんなことをしていたのかわかるデータがある。食べたものをチェックし、カロリーも算出しているから、ある食べ物を無くした時にどの程度不足するのか、農作物被害が多いのか、人家の庭木が迷惑なのか、分析できるところは沢山あるけど、そのようにデータを分けていない。でも、シーズン通してやったわけではないから、物足りないと言えば物足りない。双眼鏡とテレメトリー片手にバイクに乗って猿を追いかけていたらしい。データをうまくまとめていい卒論書いてください。卒論用紙提出まであと10日。がんばれ。