やさしさってなんだろう

夜更けに一人、ぼんやりとキャンドルの灯を眺めながら物思いにふける。分かり合うって何だろう。自分って何だろう。何がそんなに辛いのだろう。何が足りないのだろう。何が邪魔なのだろう。
いや〜な、どうしようもなく憂鬱な感情が頭の中を満たしていく。ほのかに灯るロウソクの揺らめきが、心を落ち着けていた。やり切れず、昨年八月に漬けておいたクロマメ(ブルーベリー)の果実酒を飲んだ。大事なものがあって、大切なものがあって、それを守りたいと思っていても、自分の中で矛盾があって、わからない部分があって、どうしようもなく、ただ悩み、自分の中に抱え込んで、発散する先もなく、たとえあったとしても感情のはけ口にすることも出来ず、よくわからず、出口が見えず、苦しむ。

やさしさって何なんだろう?
常識って何なんだろう?
人と同じって何なんだろう?
人と違うって何なんだろう?
人の欲望って何だろう?
生きるってどういうことだろう?
人のことを考えないってどうだろう?
それは要するに、分かり合えないってことなのか?
わかる気もする。わからない気もする。
何を言っているんだろう?
何をしてきたんだろう?
それは孤独なのか?
それとも、必然か?

何を考えてもたどり着くのはこのフレーズ、
「やさしさって何だろう?」
ずっと考えていた。