調査

ワイヤーをボルトで留める

昨夜寝たのは日付が変わった1時前。朝は五時前に起きる。いつも調査前は寝不足だ。調査に行く準備をして6時前に家を出る。日野市の友人宅に7時を過ぎて到着し、車を借りる。今日の第一の難関はこの後待っていた。友人宅でトイレを借りようと思ったのだけど、「コンビニまですぐだからまあいっか・・・」なんて考えてそのまま出発。ところが大渋滞。十五分ほどで着く予定の場所が、一時間強かかる。久しぶりに少し焦ったかな。
武蔵五日市経由で奥多摩につき、日原川の上流へ。空は曇っていて、奥多摩を過ぎた先の山はうっすらと雪化粧。川乗り橋から続く林道に入ろうとしたがゲートが閉まっていた。そして入り口には、昨年奥多摩で見つかったバラバラ死体(手、足、硬いバリバリの髪の毛)に対する情報提供を呼びかける警察の看板。・・・・・
久しぶりに訪れた日原の集落は懐かしい。見晴らし亭まで行き、あまりにも寒いので引き返して今日はもっと下流域をやることにした。が不覚!眠くてそこで車の中で半時間強睡眠。ずっと調査をしている夢を見ている浅い眠りだった。
起きて、引き返す。今まで意識して見ていなかったのだけど、日原の石灰岩採石場の規模に驚く。トンネルをくぐるのだけど、その上は巨大な採石場。山の上から川まで白く崩れている。日本だとあまり採石場、鉱山は見ないからなぁ。資源のためであり、その資源の上で快適な暮らしをしているとはいえ、自然環境へのインパクトは無視できないとあらためて思う。途中倉沢林道を偵察。車で奥まで入るのは少し不安かも。道が狭いし、石も結構落ちている。明日から渓流釣りの解禁だから、数多く集まる釣り人が林道を整備してくれるだろうが、しかし、すれ違うのは恐怖だ。ここは今度バイクで来よう。
青梅街道まで戻って、入川谷へ。ここも採石場がある。下流はすっ飛ばして、その上流へ。砂防堰堤の上の川原でサンプリング。思いのほか時間がかかる。
戻って、大丹波川上流へ。流域規模が他より大きい場所でサンプリングしたためか、落葉食水生昆虫は非常に少なかった。ヤマメが多い。稚魚がたくさん群れていた。時間はあっという間に四時を過ぎ、焦る。続いて、平溝川へ、暗くなる中、サンプリング。聞いていたようにここはヨツメトビケラが多い。六時を過ぎていよいよ見えなくなり、車の光を頼りに虫を選別し、そして、今日はここまでと諦める。
今回行った所は、秋川、浅川であれほどたくさんいたオオカクツツトビケラが非常に少なかった。今日一日で計8匹。前の場所では一ヶ所につき20〜30はいた。流域による違い、人為的インパクト、いろいろ要因があって、うまく分けられるか不安ではある。
車を運転して、日野市に戻り、鍵を返し、お礼を言う。バイクに跨って、都心を目指す。最近クラッチが少し緩まり、一週間ほど前にクラッチのワイヤーケーブルを張り直していた。少しガタがきていて、次のオイル交換の際にワイヤーも交換だなと考えていた。今日もバイクに乗る際、少しワイヤーを張り直した。遊びが少なかったので、少しだけワイヤーを緩める。