調査

三時半頃から雨が降り始める。雨の日のオカン(注:ワンゲル用語、テントに入らず寝袋だけで外に寝ること)は久しぶり。何の、ワンゲルでは一年の夏合宿途中から無積雪期はオカン、積雪期の半分は雪洞泊を通した僕ではないか。一旦目が覚めたが再び睡眠。五時ごろ起きる。雨が降り続き寒い。寝袋を抜け出して、出発準備。菓子パンを食べて出発。
南秋川の笛吹沢に行く。途中の道が急な坂道で急カーブ。前、車で来てカーブで切り返せず、諦めた経緯がある。奥の砂防堰堤の上でサンプリング。ワサビが生えていた。寒かった。
戻る途中、梅の花が美しいので写真に収める。そして、奥多摩周遊道路へ。気温は3℃ほど。なかなか寒い。霧のかかった道路を走っていき、奥多摩サイドに抜けると視界が開けた。遥か下に奥多摩湖が見える。そして青空も見えた。天気も良くなり、奥多摩湖畔のツーリングを楽しみつつ、日原川倉沢林道に入る。前回ここも車で来て先が不安で引き返した。いい川だ。実は四年前に沢登りで登っている。懐かしい。ほとんど覚えていないけど。サンプリングをして、戻る。いい道ではない。バイクもオフ車で入ることを勧める。
日原の孫惣谷に行く。入口に「この林道は豊かな森が育む水資源を守る為云々、一般の車両の通行を禁止する。東京都水資源何とかかんとか」という立て札があり、内心びびる。が、ゲートが開いていたので入る。よく調べずに入ったのだが、奥はなんと石灰石の鉱山だった。その大きさに驚く。何が水資源を守る為だと、笑ってしまった。採石法という法律があるのだけど、事業者の側に立った法律であり、手続きを踏めば拒否できない。住民も反対意見を述べる場がない。もちろん、コンクリート建築物の原料であるから恩恵は受けているのだけど、いや〜、でも間近で見ると結構響くなあ。流石にサンプリングし辛くで戻る。
大雲取林道を進み、名栗沢でサンプリング。急傾斜の沢だ。マルバネの巣を発見。ワサビが生えていた。
戻って小川谷林道へ。犬麦谷でサンプリング。この沢の直前で斜面が崩れて川まで土砂が落ちている。車は通行禁止だがバイクはすり抜けて入る。サンプリング。クマに注意の看板が不気味。一度会ってみたいものだけど。サンプリングしていたら日が暮れ、暗くなった林道を戻る。オフロード車を買って良かったと実感する一日だった。学校に九時過ぎに戻り、家に帰って寝た。