秩父

消防車連なる

実験準備のために秩父に行く。が、寝坊してしまった。というより、目が覚めたものの起きられなかった。最近の疲れからか?四時半に起きるつもりが六時半過ぎに起きる。あたふたと出発の準備。七時過ぎに家を出るが、道路が結構込んでいて、事務所に着いたのが十時、川又に着いたのは十一時だった。実験に使う各種落葉リターの重さを量り、いろいろやっていると二時を過ぎる。その後山へ。矢竹沢に行き、川の中に計量したリターを沈める。
久しぶりに来た矢竹沢を少し巡る。川の中で白く揺らめくものを見つける。よく見るとイワナの内臓だった。釣り人が捨てたよう。結構大きい。矢竹沢だといいけど、下流に渓流魚の養殖場がある場合、捨てた内臓から病気が感染することがある。川に還元するのはいいが、時と場合による。内臓にはガガンボの一種がくっついていた。昨年捕まえ、リリースしたあの大きいイワナではないかな?と少し心配した。
上のブナ林にも行った。モズ、カラ類、キツツキ、ツツドリ、他、たくさんの鳥の鳴声が聞こえる。夕暮れの山を見ながらバードウォッチング。平和な時間だ。下りはバイクのメットを被らず、バイクのエンジンを切って重力で下っていく。鳥の鳴声、森の静けさとざわめきを吸い込みながら山を降りる。久しぶりに来て、秩父の森の空気を堪能した。
川又の宿舎のところでバイクを洗おうとしたら、ちよさんがやってきてあんぱんを頂く。加賀谷先生がいろいろ御世話になったおばあさんだ。腰は曲がっているし、フラフラしているけど、頭ははっきりしていて、僕のことも覚えてくれている。しばし近況報告。
暗くなった道を帰る。帰りの運転はやたらと眠かった。