研究室にて

八月後半に生態学会で釧路に行くのだが、その時の足をどうするかという話で、池田さん、いわのりと話をする。僕はバイクで行こうと考えていたのだけど、三人集まると車の方が安いらしい。で、フェリーの空いている日を確認し、少し空き時間があるのでついでに調査をしてくるやらどうやらで、スケジュールをつめた。三人とも納得して、予約を取ろうとしたら、この日は予約センターが休みだった。使えないなぁ。
その後研究室のOGである定さんがやってきた。僕が四年生の時の修士二年だった人だ。今は関西にいる。昔は、ご飯を分けてもらったり、まあ、やさしい先輩だった。いろいろ話をしていたのだけど、今の生活が幸せそう。学生時代を全否定もしていた。
「暑いし、寒いし、一人で山に行かなきゃだめだし、秩父は遠いし、作業は面倒だし、大変だし、お金払って研究しなきゃいけないし、・・・・・・・・・・・」
学生時代よかったなぁ、といつも言っている先輩もいて、人それぞれなのだけど、今をここまで肯定できる先輩も珍しい。僕にとって市役所の市民税課の職員なんてまったくもって興味のわかないところだけど、この先輩にとってはよかったのだろう。まあ、定さんだから何を言っていてもよかったね、と思う。というか、本当によかったですね。素晴らしい。