調査の準備

鮭とナイフと僕の左手

ずっとやっていた。
なかなか終わらない。
昼間研究室に、今北海道在住の研究室の先輩である河内さんから生秋鮭(メス)が一匹まるごと送られてきた。昨年から、送ってくださいよぅ、とお願いしていたら、贈ってくれた。ありがとう。

夜,その生鮭をさばく。明日から秩父に行くのに準備が終わっていないから、時間がないのだけど、さばいておかないと誰もやらなさそうだったので、やることになった。鮭をさばくなんて、川に登ってきた鮭(カラフトマス)を捕まえて食べた三年前の知床以来。
冷蔵庫から取り出す。ずっしりと重い。ぬめりがあって滑りやすく、運ぶのに苦労する。まな板は小さ過ぎるので、ダンボールを切ってまな板代わりにする。研究室の包丁でさばこうとしたが全然切れない。仕方がないので愛用のアーミーナイフでさばく。切れ味はいいのだけど、何分小さいので、結構梃子摺る。まず口にナイフを入れ、エラを切る。次にエラブタを開いてナイフを入れ、エラを取り出す。それから尻ビレのところからアゴまで裂いて、筋子と内臓を取り出す。筋子が大きくてびっくりした。たっぷりの量がある。後は背骨に沿って刃を入れ、三枚におろして、そして食べやすいように切り分けていった。筋子は研究室の先輩+他の研究室の友人にほぐしてもらって、いくらにした。醤油とみりんに漬けて醤油漬。美味そう。切り分けたばかりの切り身をいくつかバター焼きにして食べた。美味しかった。残りは今度の月曜の新任の教授の歓迎会で食べる予定。

準備が終わらないまま、秩父に旅立つことになった。