秩父調査

早朝起きて家を出る。今回は結構手間暇かかる作業が盛りだくさん。気合を入れて出発する。秩父につき、手続きを済ませてから川又へ。自炊宿舎に荷物を置き、あまりにも眠かったので少し寝てから、山に行く。少しだけ雨がぱらついていた。
川は増水している。長雨の後の台風の後の長雨。少しばかりの不安はあった。林道にはいたるところから湧き出した水が流れていた。矢竹沢に着き、沢を下り、実験に使っている場所に行く。水路に水を引くための塩ビパイプは増水で流され、残されたものはひん曲がり、実験に使うリターも流されて消え失せていた。あちゃー・・・・・。
とりあえ座ってアンパンを食べた。気を取り直して、消失したモノを探しに川を下る。リターを沈めてあった場所は、昨年も一昨年前も少々の増水では大丈夫なところだった。今回は相当増えたよう。パイプもリングボルトで岩に固定していたのに、リングボルトごと引っこ抜かれていた。
下っていくと、川のあちこちに流失したモノが引っかかっていた。下流で三本のパイプも発見。淵で流木と絡み合っていた。戻ってきて、やることがなくなったので、一旦宿舎に帰ることにする。悲しい。実験が二週間遅れる。でもせっかくなんで帰る前に、上のブナ林まで足を運んだ。霧がかかる中、長期生態系プロットが行なわれているブナ林に行く。寒い。外気温は約9℃。ヤマドリ2羽が林道を歩いていた。これまで行ったことのなかった分岐の林道にも足を延ばす。終点まで行く。鹿に遇う。サルナシの木も見つけて、熟すのが楽しみになる。
宿舎では、昨日やり残したものをやり続ける。が、うまくいかない。昨日、鮭をさばいた後、何故か使っていたホットボンドガン(メルティングガン:熱で熔かして接着するボンドを注入するための道具)が壊れていて、今朝ホームセンターで新しく買っただけど、これが今度は温度が高過ぎて、ボンドだけではなく、プラスチックのカップも熔かしてしまう。いろいろ工夫したが、面倒になって作業をやめる。
夕食は豚ホルモンと野菜炒め。そして缶ビール(発砲酒だけど)2本の自棄酒。たったそれだけなのに程よく酔って、今後頑張ろうと、決意を新たにする。