那珂川

カヌーに乗る前田・尾関

朝、4:45に起きる。準備の点検。5:30頃、尾関(大学一年からの友人)が部屋にやってきて、2隻あるうちのカヌーの一隻を背負ってもらった。駅に行き、京浜東北線で赤羽へ。赤羽駅で前田と合流し、6:19発宇都宮行きの電車に乗る。
6月にワンゲルの後輩を連れてカヌーに行った。で、そのことを聞きつけた他のワンゲルの後輩達が、カヌー連れて行ってくださいよ〜、と言っていて、わかった連れて行くよ、と話していたのだけど、今回はそのうちの一人の前田を連れて行くことになった。もう一人、連れて行きたかったのだけど、ワンゲル人は何かしら忙しいらしい。他にも行かない?と誘った奴がいたのだけど、用事があるらしく、来れないとのこと。また誘ってください、と返信が来たが、それはおそらくないな、と返事しておいた。いや、はっきり言ってカヌーなんてしている場合ではないのだけど、約束していたのだから仕方がない。他のワンゲルの後輩が来れないというので、近くに住む仲良しの(飲み友達?の)尾関に来てもらうことになった。
のどかな車窓が続き、電車は烏山駅に着いた。ここからタクシー。下野大橋の下の河原に行く。他にもカヌーをする人がたくさん。15〜20隻ぐらいあっただろうか?天気は最高に良くて、那珂川の水は、いつになく澄んでいて、川底がはっきり見えた。
カヌーの組み立て。今回は2隻。ダッキー(インフレータブルカヌー)とファルトボート(折りたたみのカヤック)。テキパキと組み立てて、10:10に出発。まずは、僕がファルトの後ろ、前田が前、尾関にダッキーに乗ってもらう。水量が多く、カヌーは軽やかに流れていく。ただ、釣り人が多く、文句を言ってくる人も一人か二人いた。水量が増えてなだらかになった瀬を爽快に越えていく。後ろを振り返ると、尾関がかなり後ろの方。2隻を比べてみて初めて自覚したのだけど、ダッキーとファルトでは、巡航速度が全然違った。圧倒的にファルトの方が早かった。カヌーが5年ぶりの尾関は、進まないカヌーに消耗気味。少し行って、僕がダッキーに乗り換えた。紅葉が始まり、河畔の森が美しい。先日の魚野川に行ったときに、那珂川の水は、透明度がなくて云々、と書いたのだけど、今日は本当にきれいだった。時折大きな魚が飛び跳ねる。川岸の釣り人を眺めていると、一人がコイ(ニゴイだったかもしれない)を釣り上げていた。御見事!
前田はワンゲルに慣れているせいか、のんびりしたカヌーはどうやら少し合わせにくいよう。のんびりしていて時間的に大丈夫なのか、とかそんなことを考え、サクサク漕いでしまう。慌てなくても大丈夫と言っても、どこか焦るワンゲル症。おかげでダッキーに乗っていて追いつくのに苦労する。
途中の淵で、カヌーの上から身を乗り出して、水中眼鏡で川底を眺める。時折、小さな魚。揺らめく光。きれいだったな。泳ぐには少々冷たかったけど。
大瀬の観光ヤナのところで上陸。ここでホッチャレ(鮭の遺体)を発見。よく見るとそこら中にたくさんあった。那珂川は鮭の遡上する川。産卵を終えた鮭が、力尽き、そして流されていく。まだ死んでいなくて、最後の力を振り絞って遡上していく鮭もいた。時折飛び跳ねた大きな魚の中には、鮭もいたようだ。
観光ヤナのところはトイレがあって、休憩にはいい。ヤナのところで重機が入り川の中を水の流れを変える工事をしていた。進むべきコースを偵察してから、再出発。今度は前田をダッキーに乗せる。
大瀬を過ぎると、川の流れは少し緩くなる。水は相変わらずきれいだ。今日はカヌーイストが多く、流れていくと、所々で休憩し、抜きつ抜かれつ、挨拶をしていった。前田は張り切ってダッキーを漕いでいる。ボケ〜としていて、いつの間にか前田が遠くに行ってしまうと、漕ぐのが速過ぎたか?と思っていたのだけど、カヌーの上でポテチを食べてのんびりしているだけのようだった。ここから下流も水量が多いおかげで流れが速く、ほとんど漕がずに行く。淵で水面下に目をやると、ホッチャレがチラホラ。途中の瀬で、釣り人がぎっしりいるところがあった。反対側を、慎重に漕ぎ抜ける。
13時前に茨城と栃木の県境手前で上陸。カップラーメンを食べる。その後は、のんびり流されつつ、カヌーの上でビールを飲みつつ、幸せな時を過ごす。そして御前山橋(だったかな)、道の駅かつらの横の河原に15時に到着。カヌーを分解して、16:14のバスに乗る。今日は道が空いていて、17:10に水戸駅に到着。17:20の電車に乗って、家に20時前に帰ってきた。ふぅ〜。
その後は、今日頑張った自分を褒めるためにMacに行き、その後学校に行って、友人に会って御土産を渡して、そして帰ってきて寝た。
いい天気で最高だったけど、少々くたびれた一日だった。