バイクを借りる

明日、諸事情あって都留市に行くことになった。研究室の後輩に前から、バイクを貸してよ、と言っていたのだけど、バイクを貸してくれることになった。借りるバイクはHONDAのCB400。ネイキッドのオンロード用のバイク。排気量は400cc。53馬力。よく教習所で使われているモデルだ。ネイキッドバイクには憧れがあって、何年後になるかわからないけど、いつかこのバイクを買いたいと思っている。その為の試乗といった位置付けだ。
何故、ネイキッドバイクが好きか?かっこいいからだ。かっこいい。渋い。いいなぁ。バイク自体は昔からいつか乗りたいと思っていたのだけど、ネイキッドバイクに強く憧れるようになったのは、大学一年の、日本列島縦断自転車旅行の終わりに、鹿児島県志布志から、大阪に向けて乗ったフェリーだった。僕はMTBをフェリーに乗せたのだけど、その日、バイクでフェリーに乗った、黒色のネイキッドバイク(YAMAHAのXJRか、HONDAのJADEか、CB400だったと思う)に乗った奈良ナンバーの黒髪のお姉さまが無茶苦茶かっこよかったのだ。一挙手一投足が渋く、かっこよく、美しく、ライダーとして様になっていた(ように見えた)。もちろんストイックな旅の終わりの開放感と達成感と若さが実際以上に神経を熱くしたかもしれないことを、僕は否定しない。が、そんなことはどうでもいい。そして、そのバイクも無茶苦茶かっこよく見えた。それ以降、憧れがある。我ながら単純である。
今持っている免許は中型免許。乗れるのは400ccまで。大型バイクに対する憧れもある。でも、あまり大型だと、燃費が悪い。どうも環境、環境と考えていると、燃費が悪い物には乗りたくない、そんな感情が湧いてきて、まぁいっか、そんなことを考える。
前置きが長くなった。
とまあ、そんなわけで、バイクを借りる。エンジンをかける。ライトが点灯しない。えっ・・・「あっ、電球切れてますね」ロービームが切れていた。
今回はダメかな、そう思ったけど、ハイビームにして、光軸を下に向けることにする。これなら眩しくない。一件落着。流石俺。この時は、これがまさかあんなことになるとは思ってもみなかった。
家まで借りたバイクで走る。加速がいい。夜の都内を少しツーリング。日付が変って一時間ほどしてから寝た。