都留市へ

バナナとトビケラ

朝6:20に家を出る。研究室の後輩に借りたバイク、CB400で行く。早朝は寒い。
今回は、先週の水生昆虫談話会の時に、一柳さんにボルトの打ち方を教えてよ、そう言われて、行くことになったのだった。交通費は出してくれるらしい。ボルトは金曜日に神保町のさかいやスポーツで買ってきた。準備万端。服をたっぷり着込んでバイクに跨る。この時はまだ、まさかあんなことになるとは思ってもみなかった。
やっぱり愛車のセローと違って、加速がいい。高速に乗って快適に飛ばす。時速は160km/h程を最高に、大体120〜140km/hで走る。流石に150km/h程になると風圧がすごく、ヘルメットの中のメガネが激しく揺れた。談合坂のSAで休憩してから、大月で高速を下り、都留市大沢の一柳さんの借りているロッジへ。途中から一車線の舗装された細めの山道を走る。ロッジに着くと一柳さんが出てきた。家を出てからちょうど二時間で到着。朝食を頂く。林さんも来ていて、昨晩はヤマネの観察をしていたよう。エサ台から逃げていくヤマネをチラッと観察できたよう。羨ましい。
川に出て作業をする。一柳さんは来年カワネズミの飼育を行なう予定なのだけど、そのエサとしてヤマメの養殖を行なう。その養殖池の一つに川から水を引くためのパイプの設置。岩にジャンピングセットで1.5㎝程の深さの穴を開け、ボルトを打ち込む。一つ打ち込むのに10分〜15分はかかる。ハンマーを叩き続ける右腕は、疲れて直後は握るのもままならない。せせらぎを聴きながら、ずっと作業をしていった。
僕がボルトを打ち込み、一柳さんがパイプの固定、林さんがワイヤーをまとめたり、と三人とも作業をする。パイプの接続部分が接着したものの抜けるので、どうしようかということで、じゃあ木ネジで固定すれば、と提案し、でも木ネジがない、と言うので、バイクだしホームセンターに買いに行ってきますよ、と応えた。この時はこれがまさかあんなことになるとは思ってもみなかった。じゃあ、戻ってきたら昼ご飯にしよう、そういうことで、僕は買出しに行くことになる。