調査初日

沢の調査

朝六時過ぎに何とか起き、眠い〜と呟きながら、準備し、七時前に大学を出発。昨年から続けている多摩川上流域の多地点調査。今回は冬季最低水温を測る旅。これまでに調べた40ヶ所に最高最低温度計を設置する。永福から高速に乗って、八王子で降りる。給油し、コンビニで簡単な朝食を買ってから、まずは高尾周辺の沢へ。沢沿いには雪もチラホラ。奥に高尾グリーンパークのある沢にまず仕掛ける。次にうかい鳥山のある沢の奥へ。雪が残っていて、切り返しをしようとすると早速タイヤが空回り。二駆から四駆に切り替え、無事切り返す。ちょっと移動して、醍醐川へ。川に下りるところがカチカチに凍っていて、アイゼンが欲しかった。次は案下川。不法投棄監視のパトロールカーが、三重ナンバーのJimnyを不審そうな目で見ながら通過していった。
秋川流域に移動。まず養沢川。雪が残っていて、慎重に行く。結構移動して、北秋川の月夜見沢。四駆にしていてもちょっと滑る。スタッドレスタイヤを過信するな、という父の言葉を思い出しながら慎重に運転。雪道を運転するのはまだ数えるほどしか経験がない。ゆっくりと運転。が、林道の先に鉄砲撃ちの車が林道の真ん中に停めてあった。迷惑そのもの。仕方がないので車を降りて、雪道を少し歩いて仕掛けに行く。次は、ヒャマゴ沢。歩いていく途中で気配を感じて上を見ると、ハンターがいた。目立つ格好をしていないと間違えて撃たれそう。派手な服を持ってこなかったことを少し後悔。今回雪山の装備を持ってきたのだけど、スパッツ、登山靴、ピッケルなどは非常に役に立った。戻って、千足沢。ヤマメが無警戒に泳ぐ。久々見たな。時折水面を揺るがすライズリングにちょっと見とれてしまった。
南秋川へ移動。まず小坂志沢。雪が積もっていたので慎重に運転。次に矢沢へ。ハンターがたくさん。ナガレタゴ(渓流棲のカエル)の研究をしている人は川の中でサンプリング。林道は凍っていて、タイヤが滑り、結構怖い。進んでいくと、三重ナンバーのJimnyにみんな何だか警戒模様。またまた林道の真ん中にハンターの車が止まっていて、切り返しもできず、凍った道を30mほど後退する。結構怖い。軍刀利沢に仕掛けるのは諦め。その手前に一応仕掛けておく。熊倉沢はこれもハンターだらけで、仕掛けを諦めた。
名前を忘れたけど、鄙びた集落の上の沢へ。雪深く、途中から歩く。数馬のキャンプ場横の沢に仕掛け、ハチザス沢へ。横で今斜面の工事をしていて車停められず、ちょっと離れたところから歩く。水道源なのに、工事用のさび止め剤か何かの一斗缶が川に入っていた。そんなこと何も考えられない人々なんだろうな。大きく戻って、刈寄川へ。採石場の上下に仕掛ける。平井川の上流に仕掛けた時にはすっかり暗くなっていた。でも何とか秋川流域は終わらせることができた。ふぅ。
多摩川本流域に移動。ガソリンを入れ、コンビニで高級カップ麺を買って、大丹波川の上流へ。途中の道が凍りついていて怖かった。明日一番の調査地で、テントを張って、高級カップ麺を食べて、寝た。