調査二日目

一之瀬の沢は雪だらけ

朝、四時半過ぎに起きる。晴れていて、素晴らしい星々。きれいだったなぁ。春雨ヌードルを食べて、準備。六時には調査を開始。大丹波川、平溝川、琴沢、と仕掛けていく。日原川流域に移動。まず倉沢谷。凍っている場所を何ヶ所も越え、慎重に運転。凍てついた川が美しい。無事仕掛けて、次に日原林道奥の名栗沢。陽の当たらない下部は凍り付いていたけど、上部は大丈夫だった。戻って、小川谷林道奥の犬麦谷。土砂崩れがひどくて工事していた場所は、コンクリートで固められていた。戻る途中でヤマドリを見る。この日原の3つの林道は警戒していただけに、無事終わってホッとした。日原の集落の先ではニホンザルに遇う。
菅川流域へ大移動。山梨県小菅村へ。大菩薩峠へと向かう林道を走っていく。途中工事をしていて足止めを食らったが、無事奥へ。ただ、明後日から工事で全面通行止めになるらしく、明日また回収しなくてはいけないことになった。上流から2番目、1番目、3番目と仕掛けていく。一番上の日向沢では、啄木鳥のドラミングが雪の積もった森に木霊する。ここは広葉樹もたくさんあって良さげな場所なのに全然水生昆虫が取れなかった場所。冬に来てみると、横のワサビ田に水を取られて川の方には水がほとんど流れていなかった。なるほど。
白岩沢の支流の土建会社の横の沢に行く。林道の奥は雪深くて、急な上り坂で四駆でもタイヤが空回り。慎重に後退して、歩いて仕掛けに行く。膝の深さのラッセルだった。
奥多摩湖に戻り、後山川の片倉沢に仕掛ける。切り返し場所が凍りついて融けてツルツル。ハンドルをかなり取られた。怖い怖い。戻って、多摩川の本流の奥へ。山梨県に入ると、多摩川丹波川と名前を変える。丹波山村で給油して、青梅街道を走る。三条新橋のところで左折。泉水谷林道に入る。この林道は昨年6月に熊を見たところだ。入っていくと早速凍りついていて、慎重に運転していく。途中で一台の軽のワゴンとすれ違う。入っている車がいる、そう考えるとちょっと安心した。今朝からたくさんの林道を走ったし、ちょっとだけ、雪道運転にも慣れてきたかな、そんなことを考えてながら先へと進んでいった。