研修第三週介護実地体験五日目

七宝焼

朝、5時に起きる。今日は本を読みながら向かった。最近Web上のドキュメントばかり読んでばかりで、本はあまり読んでいなかった。本はいいなとしみじみと思った。
事務所の掃除の後、朝礼、ラジオ体操。そして環境整備。今日は火曜日に行った寮に行き、そこで作業をしつつ、いろいろ利用者の方と話をする。Iさんは普段は黙っている感じなのだけど、いつも優しい目をしていたら、この日はいろいろ話をしてくれた。
畑仕事を手伝う。と言っても、まだ何も植わっていない。今度畑をしようということで、草を抜き、土を掘り返し、小石を除いている途中だった。十名ほどの人数で、掘り返し、土を篩にかける。若いし、結構頑張って動いた。連帯感があったかも。
食事の配膳を手伝い、昼休みは近くにある、峠の何とかとかいう食堂に行った。美味しかった。
昼からは、ポータブルトイレの片付けをしたり、いろいろ。でも大半は利用者の方と話をしていたかな。何人もの方が、今日でもう終わりなの?と尋ねてくれ、また来てね、とたくさんの方に握手を求められた。
三時半から、職員の方も6名参加して、今回の研修の反省会。思うところをあまり遠慮なしにいろいろ言った。職員の方々、お世話になりました。本当、面白かった。びっくりだ。利用者の方とこんなにコミュニケーションが出来ると思わなかった。みんな素直だったし。でも彼・彼女達から話を聞いていると、利用者の中に、派閥というか、イジメというものもあるらしい。良くも悪くも普通の人と変わらないなと感じるところだった。
よかったら作っていきませんか?と訊かれ、最後に七宝焼を作った。七宝焼は昔、親がよく作っていたのを覚えている。でも、僕自身は作ったことがなかった。ガラスの微粒子を銅版だろうか、金属の上にのせていく。結構真剣。僕は大好きな渓流魚であるアマゴの絵を描く。簡単なのだけど、こだわり始めると難しいかも。焼き上がり(左)は、焼き上げ前(右)と随分変わってしまった。でも、なかなか味はあるはず。大事にしよう。
最後の最後まで、またね、と握手を求めてくる方がたくさんいた。また来てみてもいいかな、と思った。
職員さんと話をしていたが、近くの喫茶店に場所を移して、八時ぐらいまでいろいろ話をする。今回感じたことから、全然別の話まで。ナッツミルクティーを飲みつつ、スコーンを食べたけど、美味しかった!なかなかお洒落な店。でも、おかげですっかり職場への連絡を忘れていた。やられた。
その後、今回の三人でまた飲みに行く。今回の研修のことを飲みながらもいろいろ話し、さながら反省会のようだった。一週間あっという間だった。面白かった。
終電で帰ってくる。上司に連絡をしなかった御詫びメールを出しておこうと思い、パソコンの電源を入れたところまでは覚えているが、その後記憶がない。布団を被らず、机の下で寝ていた。