後輩の夏合宿見送り

寝たのは三時だったが、気合で四時二十分に起き上がる。アルコールはもう抜けている(ことを祈った)。割としっかり寝たらしく、眠気はほとんどなく、数時間は大丈夫そうだ。あたふたと準備をして、バイルをザックに入れ、バイクに乗って上野駅を目指す。早朝とあって道路はかなり空いていて、快適な速度でスムーズに駆け抜ける。
途中、肉のハナマサに寄り、3kgのフルーツ缶詰を2つ買った。夏合宿の差し入れの定番?持たされる人間はなかなか大変そうだけど。頑張れ!あとコンビニに寄り、おにぎりをたくさん買う。本当は吉野家豚丼を人数分買っていこうと考えていたのだけど、人数を把握していなかったので諦めた。見送りに来るのは3月以来。何だかんだで結構差し入れている。えらいなぁ、俺。
さて、5時半過ぎに着き、上野駅のホームに行くが見当たらない。あれれ、と探していると、あっ、と声を掛けてくれたもの一名。二年生のフクムラだった(はず)。朝早いから電車の中集合だったらしい。今回の日高隊の企画者であるコマツもやってきて、おにぎりをたくさん渡しておく。
この日高隊はなかなか面白そうな合宿。沢藪ミックス。人数はある程度絞り込んでいて、雰囲気としては合宿というよりも企画に近いのかもしれない。北海道で夏に合宿をすること自体、数十年ぶりなのだけど、さらに沢主体の合宿だ。うちのワンゲルで沢主体の合宿を初めてやったのは、僕なのだけど、あれは2001年。楽しい合宿だったけど(←うまく表示されなけばブラウザのURLを打ち込む欄を一度クリックしてからEnterを打ち込んでください)、振り返ってみて、あの合宿は名をとり実を捨てた感がある。沢中心の合宿を行うことには、やっぱり抵抗は強かった。そんなものうちの部で出来るのかと。でも何が何でも沢主体の合宿というものを行えるということを示したくて、沢自体のレベルは落とし、とにかく実行に移した。もっとも、当時はそれが精一杯。でも、その分、してやったりという満足感もあった。もちろん、それ以前にそうした合宿を行うべく努力した先輩(H間先輩とか)いたからできたのだけど。懐かしい。それに対して、今回のこのコマツの企画する合宿は、名実ともに沢(藪)合宿の感がある。心配半分、是非楽しんで、そして無事戻ってきて話を聞かせて欲しいな。
聞いて感心したのが、最近の部の規則というか、雰囲気。部以外で個人的に山に行くのがかなり緩和されたみたい。コマツ他部員三名で、部の活動以外の活動ということで最近双六谷に行ったらしいし。彼は今年は本当に沢に行きまくり。小室川にも大常木にも最近行っていて(これは部活で)、羨ましい。個人山行の規則を緩和して、数年、紆余曲折があったけど、ここまで来たかと思うと、嬉しかった。馴れ合いは怖いし、個人主義が部のまとまりにどう影響するかは気にはなる。でもそれは何とかカバーできるはず。移行期は本当にきつかったけど。H、他、本当にお疲れさま。
さて、5:47発隊を見送り、しばらくコンビニに行き時間を潰し、7:00発隊を見送りに戻る。缶詰とおにぎりたくさんを差し入れておく。こちらは大雪隊。リーダーのオオハラはなかなかしっかりした奴だから、心配はない。日高隊のマツノシタもいたので、バイルを預けておいた。くれぐれも気をつけて。僕が四年だったときに一年だったマツノシタが今四年生だなんて、時間は過ぎるものだ。四年間で終わってしまう山岳会の難しさ。技術の継承、向上は何かを犠牲にしないとなかなか難しい。
見送りは他に同期のハヤシ、2つ下で主将をしていたフジモトが来ていた。参加する一年生には初めて会ったが、初々しく、でも荷物をたっぷり詰め巨大にしたザックを持ってきていて、親近感が沸いた。滅多に会わないだろうけど、宜しくです。合宿を十分楽しんできてください。
さて、研究室に寄った後、バイクを駆って家に帰る。八時半過ぎに家に着き、気が緩むと、眠気というより、睡眠不足の吐き気がしてきて、お茶を飲んだ後、倒れこんだ。日が差し込み、暑かったけど、眠気が勝って寝続けた。