休日

朝起きたときはやたらと眠かった。Weekdayは気を張っていて飛び起きるのだけど、やっぱり気を緩めているというか、そういう場所だとダラダラとしたくなる。朝食を食べて、家を出る。朝の空気は都会とはいえ清々しい。近くにいた猫が可愛かった。
研究室へ。加賀谷先生に送るべき資料を送っていなくて、でも自分で多少やっておくべきかなと考え、再来月ある陸水学会の提出用の要旨を書いていった。短い文にして研究を言い表すというのは難しい。どれも大切な気がして、なかなか削れない。
今日は二兎追うもの一兎も得ずということを痛感してしまった。痛タタタ。人生どこに罠があるかわからない。振り返ればそうであるということに気が付くのだけど。まったくね。まぁ、薄々こうなることは予想していたのだけど。でもおかげで要旨書きがよく進んだ。
起きたのが朝早めだったので、眠くて二回ほど机の上でグーグー寝る。
昼はイケダさんとカップラーメンを食べる。一番スタンダードな日清のカップヌードルを食べるのは久しぶりだ。
夕方五時半を過ぎて、加賀谷先生に要旨を添付してメールを送り、帰路につく。近くの団地の近くで、祭りが開かれていて、そのざわめきが心地いい。祭りのときって小さな子はどうしてそんなに嬉しそうにしているのだろうか?自分も昔はきっと嬉しくてたまらない顔をしてたのだろうなと思う。その感覚を、しばし思い出してみた。
晩飯は、イケダさん土産のわんこ蕎麦と、ホルモンと、レタスと玉ねぎのサラダと、もやしの炒め物を食べる。食べ終わると満腹で眠くなり、机でしばし睡眠。
夜、バイクで少し出掛けた。7月の終わり。鼻がツンとするほどの青草の匂いが好きだ。一年前の今日の今ごろは、その匂いを痛いほど胸に吸い込んでいた。夏に北海道から帰ってきたときの、本州の、大洗付近の、あの田んぼの香りは強烈だ。そして虫の音。残念、東京は少しその辺りが物足りない。さらに一昨年前の今日は、北海道での実習の手伝いの前に、一人でクワウンナイ川を登るため、一足先に一人北海道に上陸した日だった。当時は何も思わなかったのだけど、今振り返ってみるといい暮らししていたのだなと思う。もう戻らない瞬間。どんなときもそうだけどさ。
部屋の風鈴の音が涼しい。今日は風が少し吹いていて、チリーンと澄んだ音が部屋に響く。涼しい風が吹くと、風鈴が澄んだ音を奏でるから、人は風鈴の音を涼しいと感じるのだろうか。パブロフの犬だな。
なんでもない一日だった。今日の休日。明日からまた仕事。一週間、頑張ろう。
明日からは早くも八月だ。