木曜日

朝からワーキンググループ(WG)会合の準備でどたばたした。WGは盛り上がりに盛り上がったと言っても過言ではないだろう。総政部会への報告を来週に控え、流石にそろそろまとまってくれないとこちらも悲鳴をあげたくなるのだけど、こうなったら徹夜でも何でも覚悟して、向き合うしかないということか。これからの上司の苦労を考えると辛そうだなと思う。
いや、しかし、議論は非常に面白く、周りを巻き込んで話を展開していくにはどうすればいいのか、そのテクの一つを垣間見た気がした。座長の力というか。話をしている先生の方が、政策である以上サイエンスの厳密さは必要ない、と言っているのが面白かった。こちらにはこちらの事情があり、それをサイエンスにオーソライズされていない以上、使えないのでは、と結果的にそういう風に話を持って行ったりしていたのだけどさ。
いや、勉強になる。そして、いずれ自分がこのようなものを担当したときの糧になる気がした。
WGの間は各省から来ていた人も巻き込まれていたが、終わってみるとこそこそと集まり、ひそひそ話をしている。その気持ちもよくわかる。こんなこと簡単だろ、と言われて出せるだろうと言われても、実際に出すのは大変なものもある。それはお金もかかるということ。調査費がたくさんあるのであれば、それでも構わないのだろうけど。片付けをしてWGを傍聴していた方と話をすると、たくさんの検討会に出ていますが、こんなに面白くそして白熱したものは初めてです、とご満悦の様子。他人事ならそう笑えるのだけどな・・・
昼からはWGの簡単な議事起こし。そして各省に連絡。あっという間に時間は過ぎて、夕方、別の検討会に傍聴に行く。日本語を直すだけのつまらない会議。気持ちの悪い役人言葉。聞くまでもなかったなと思った。
それが終わってから、今日は局長との懇親会があった。局長室に入り、ビール片手に局長が今どんなことを考え、これからどうしていきたいのか、また若い人にはどうしてもらいたいのか、話を聞く。あまり知らなかったのだけど、すっごくフランクないい方だった。話に聞き入る。うん、行ってよかったかも。もう少しこの人のことを知りたいなと思った。
夜は、関係各所に資料を送付。さてはて、これからどんな展開になるのか。自分の関わっている分野は、決まりきったレールの上を行くのではなくて、検討会・WGごとに想定していたレールから脱線するどころか、別の道に行ってしまうのが面白い。
夜、同期と久々ゆっくり立ち話をする。
そういえば昨日は給料日だった。四月一日に働き始めたときは貯金は6万円しかなかったけど、来月のボーナスで、大台にのせたいなぁと考えているこの頃。頑張って貯めよう。
結局今晩も研究室にやってきてしまった。月曜日に家を出て以来、家には帰っていないや。独身者の特権だと思う。
おやすみです。