風邪ひいた

朝、七時前に起きる。喉が痛かった。酔っ払いもあって頭が痛い。駒場から東久留米まで帰る途中、ぼんやりしてかなり辛かった。家に帰り着くと、金曜日にスズキさんに借りた池波正太郎獅子を読み始めたら止まらなくなって、そのまま読み通す。面白かった。
読み終わると安心して、トローチを舐めながら、寝た。喉が痛かった。熱もありそうだ。風邪をまともにひくのは久しぶりだ。厚着して、フラフラしながら寝る。
夢を見ていた。日差しのきつい砂浜だった。何かの策略だったのかもしれない。捕らわれの身のような、不自由な立場だった。乾いた砂が喉に詰まり、苦しい。横に捕らわれのネズミザメがいた。陸に引き上げられ、パクパク動く口と鰓蓋に焼けた砂が纏わりつき、乾ききった喉が苦しそうだった。このサメを何とかして助けようと思った。苦しみながらも近づくと暴れるので、手を出せないでいた。ただ、目を見て進むべき方向を示すと、付いて行くと目が言った。サメを引っ張った。喉が痛かった。日差しがきつかった。水際までたどり着き、これでこのサメも助かると思ったとき、背後でサメの殺気を感じた。とっさに身をかわした。死にそうになりながらも、僕を食べようとしたこのサメは、砂にまみれゼーゼー息をしている。見殺しにするしかなかった、それが悲しかった・・・
目が覚め、喉の痛みがきつくなっていることがわかった。スーパーまで歩いていき、ニラ、ニンニク、モヤシ、ほうれん草、きのこ、豚肉、牡蠣を買って、家で一人鍋をした。お茶でうがいをして、とにかく厚着をして寝た。汗をかいて熱を測る。駄目だ、熱があった。やばいな。
頭の思考回路がどんどん狭まっていった。喉の痛みと頭痛があった。パソコンを立ち上げる気力はなかった。とにかく眠り続けた。時々、乾いた悪夢を見た。