金曜日

対処方針案をまとめ、Sさんと話をする。なるほど、そういった観点から見ていくものもあるのだなとわかった。
夜、九時半過ぎに職場を出る。昨晩知った友人の死。そのお別れ会に行く。イトーは旅先にいて来れなかったが、TKの面子である他の二名と一緒に彼のアパートに行き、線香を立て、祈った。
北の雪国の橋でどんな闇を見たのだろう?そのままの部屋、不在を心配したメッセージ、家族の涙、戻ってこれる十分な所持金があったこと、写真の中の屈託のない笑顔、今はもういないという現実、悲しかった。
昔、TKの面子+αで彼の誕生日(誕生日当日ではなかった気がするが)を祝ったことがあった。その時に歌ったハッピーバースディソングは携帯のムービーに残っていて、歌を歌った後、イトーが作ったケーキの上に一本立てられた蝋燭が吹き消されると、拍手して祝ったことが、まだしっかりと焼きついているから、ただ、悲しかった。
家に帰り着き疲れ切って寝た。