口永良部島二日目

朝6時に起きて、西の湯に釣りに行った。餌木でアオリイカを狙う。二〜三度キャスティングするとアオリイカが寄ってきた。ボルテージが一気に上がる。と、一匹が抱きついてきたので素早く合わす…が逃げられた。その後は近寄ってくるのだがなかなか抱きつこうとしない。これで上手く抱きつかせるのが玄人の技なのだろうと思う。あっという間に七時前になり、釣れないまま民宿に戻る。残念無念。あと半時間早く起きていたらもう少し釣りが出来たのに。
今日は、カワヒガシさんも加わって、メガ崎に向かうことになった。途中展望地を探しながら行く。口永良部に「ドラゴン」と呼ばれる岬がある。何故ドラゴンと呼ばれるのかよくわからなかったのだけど、今日それがわかった。その岬を頭として、左にくねった巨大な体、そしてメガ崎に伸びる尾。そこには巨大な口永良部ドラゴンが横たわっていた。
町営牧場の先のゲートを開け、軽トラの荷台に乗って荒れた路面を進む。メガ崎は不思議なところだった。広がる草原と、低めの潅木。不思議な静けさを持ったところだった。これにきれいな小川が流れていたら、人はそこをパラダイスと呼ぶのだと思う。くぼ地に牛の白骨。
メガ崎の灯台下に下りる。海のポッドホールがあった。ヘギ(オヤビッチャ)がその中で健気に泳ぐ。波の音は荒いのだけど、ここも不思議な静けさを感じる場所だった。
メガ崎から戻ってからは、島の西側を確認しに行く。番屋ヶ峰、岩屋泊、新村と周って港に戻ってくる。そして、フェリーに乗って屋久島へ。
熊本から来ていた2名は一昨日、昨日の登山にやられたのか、随分と弱っていた。フラフラのまま飛行機に乗って熊本に帰っていった。
職場に戻り、家に帰り着くと疲れて僕も熟睡した。