金曜日

今日は尾之間歩道の巡視に行く予定だったのだけど、前日の天気予報で100%雨だったので中止として、代わりにカエルツボカビの調査に行く予定だった。
しかし、起きるといい天気。どうしたものかと考えながら職場に向かう。
昼に天気が崩れた。嬉しかった。雨が降って嬉しいのは久しぶり。でも雨が降っていたのは事務所周辺だけらしく、カエルの調査地のいわさきホテルに電話を入れると朝からまったく降っていないとのこと。先日カエル調査に行った○○○ですが、と話をすると、あ〜、と電話の向こうの声が急に明るくなった。かなりネタになったんだろうなと思う。雨が降っていないので、う〜ん、と悩んだが、調査は10月いっぱいまでとのことで、ラストチャンスと午後三時を過ぎてからカエル調査のためにいわさきホテルに事務所員三人で出発した。
先日と同じく、暖かな笑顔で迎えてもらった。どこか心が痛い。ホテルのフロントを通って庭に進み、奥の池を目指す。先日ものすごい数の藪蚊に襲われたが、今日もそれは変わらず。虫除けをスプレーしていても、どこか刺すところがないかと次々と蚊がやってきて集中力が途切れる。叩くと2〜3匹まとめて潰せることも何回も。ズボンに止まった蚊を狙っている手を刺されてしまった。いやはや、蚊の執着心はすごいなと思った。
結局調査中に50〜70匹ほど蚊を叩き殺し、7箇所ほど刺された。
最近ずっと雨が降っていないので、乾いていた。一時間ほどカエルを探し回り、ようやくヒキガエルを一匹だけ見つける。捕まえたが乾いていたためか元気がなく、綿棒で体表面をこすってサンプルを取っても、おとなしくしていた。かわいそうに、と水場に放り込むと元気になって動く。
その後も少し粘ったが、結局見つからず、戻ることにした。
前回と違って、今日はたとえ一サンプルだけでも取れたのでちょっと嬉しかった。一サンプルだけだと、どこまで信頼性のあるデータになるのかはわからないけどね。まあ、夏に他の場所で10サンプルぐらいは取っているから、それと合わせて研究所に送ろう。ホテルの従業員の方の暖かい目線とちょっぴりの微笑み、そして、もっと捕ってもらっていいんですよ、という言葉が、心に沁みた。
事務所に戻ってきてから、デスクワークをして、夕方遅くない時間に家に帰る。
一週間早いな。明日はプライベートだけど半分仕事のつもりで山に行く予定。