巡視二日目(鹿之沢小屋〜花山歩道〜花山歩道入口)

今朝も雨が降っていた。簡単な朝食を済ませ、七時に小屋を出て、花山歩道に向かう。この歩道を歩くのは二回目だけど、森の美しさは他の歩道と比べて格別で、しっかりとした装備を持って是非歩いてみてほしいルートだ。
このルートにはH16年度末辺りに取り付けた原生自然環境保全地域の制度説明の看板が合計6箇所あるのだけど、現在地が示されていなくて全然役に立たないので、今回は現在地を示すシールを張りに来た。でも、もともとのベースの地図に書いてある見所の場所も2箇所程間違っているし、どうしてその辺りきっちり調べずに作ったのだろうかと溜息が出る。具体的には「大石展望台」と「ハリギリの大木」の位置がずれている。
雨の中、苦労しながら現在地を示すシールを貼り付けていく。苦労したのはシールを剥がすこと。手も悴む(かじかむ)し、なかなか大変だった。その他、はるか昔に設置されて(どこが設置したのかもよくわからないけど)壊れている看板を全て回収してきた。ザックが膨れ上がる。割れていたり、地面に置いてある見苦しい看板が多かったから、随分すっきりしたと思う。そして、目印テープも設置してきた。
途中にあるハリギリの大木。おそらく日本一のハリギリの大木ではないかと聞いている。素晴らしい木。これを見るだけでも価値がある。
花山広場では、水場を確認してきた。歩いて2〜3分ほどで水が割と豊富な水場があった。
その後も雨の中、歩き続ける。最後の制度説明の看板では、何故かシールが足りなくなり、仕方がないので赤色マジックで書き込んできた。でもちょっと見苦しいので今度補修に来たほうがいいかも。
昼過ぎに無事花山歩道入口にたどり着く。何度か底を擦りながら林道を走り、県道に出て、事務所に向かった。