土曜日 スキー

心にどこか憂鬱さを秘めたまま、近場のスキー場へと出掛けた。向かった先はモントリオールから約1時間のところにあるMont Saint-Sauveur(モン サン ソヴェール)のスキー場。ナイター営業もしているスキー場で、一本一本の滑走距離は短いが横に長くいろいろなコースがある。
朝は起きてからまずスキーにホットワックスを掛けた。年明けに日本から戻ってくる際に一緒に持ってきたものだ。このスキーにワックスをかける儀式が好きだ。でもワックスをかけるのは丸1年ぶりだ。先月のスキーの分も含めて、汚れが結構付いていて、ワックスシートは真っ黒になった。
使う車はカーシェアリングのCommunautoで借りたトヨタのヤリス。年明けに日本から戻ってきて最初の運転なので、少々気を使って、何度も「左ハンドル右側通行」とつぶやいた。そう日本に帰国した際には「右ハンドル左側通行」とつぶやいて運転したところ、すぐに慣れたのだけど、何度かウィンカーを出そうとして左のウァイパーのレバーに手をかけて、ハッとして右のレバーに変えることがあった。でも、今日は全く迷うことなく進む。
凍てついた道路を進む。窓がすぐに汚れて、何度も何度もウィンドウォッシャー液で前面ガラスを洗いながら進んだ。天気はいい。
スキー場に無事到着して、早速リフト券を買って、滑り始める。備忘録的に来ている服を書いておくと、下は下着モンベルジオラインのエクスペディション、ファイントラックのソラノパンツに、モンベルの一枚布のゴアテックスのオーバーパンツ、上は、モンベルジオラインのエクスペディションに、モンベルWICラガーシャツモンベルパウダーシェッドパーカーに、一枚布のゴアテックスのヤッケ。我ながらモンベル製品だらけだなぁ。外気温は−15℃だけど、これだけ着ていると流石に寒くなかった。
雪質はいい。久々腰が引けずに体が下を向いたままスキーを操ることができた。12月にがっつり太ももの筋肉を痛めつけておいたおかげか、今日はそれほど負担を感じない。快適に何度も何度も降る。リフトで乗り合わせた方が何名か、スキーについて訊いてきた。その都度、登山靴で滑っている、バックルを外せば踵が浮いて歩くことも出来る旨説明する。大抵どこに住んでいるのかも訊いてこられるので、日本出身だけど今モントリオールに住んでいるのだけどカナダの冬は初めてある旨説明する。繰り返し説明すると少しずつスムーズになるのが我ながら興味深い。

4時間弱滑って、上がる。確かな充実感と疲労感。

スキーを片付け、車に乗ってモントリオールへ。ナビの案内が不確かで、高速道路で分岐を間違えて別方向に行ってしまい、焦る。でも無事自宅にたどり着いてホッとした。
さて、ダラけきった体を鍛え直す時だ。かつての50kgのザックを背負って藪漕ぎして平気だった頃の体力・筋力を取り戻すことはちょっとやちょっとでは出来ないけど、ボチボチ頑張ろう。