休日 Lac du Caribou kayak-camping 二日目

朝6時に目が覚めた。外はすっかり明るい。今日も天気がいい。

ポールに吊るしてあった食料を回収して、お湯を沸かす。

朝食はオートミールで簡単に済ませる。

トイレを済ませ(ペットボトル等が捨てられていたのがちょっと幻滅…悲しい)、撤収して7:40に出発。
Baie Cobbの奥の湖を目指して漕いで行く。まだ朝早いので湖上にいるのは僕ぐらい。鳥たちのさえずりが響く。朝の澄んだ空気が広がっている。

最奥の地点にはポーテージポイントがあって、さらに先へと進むことができる。でも今回はここまで。静けさの湖。そこに一人でいるという贅沢感。朝早いのでムースぐらい現れないかと期待したのだけど、結局出会うことは叶わなかった。

引き返してカリブー湖を目指す。途中に大きな大きなビーバーの巣を見つける。昨晩出会ったビーバーが住んでいるだろうか。

8:40にカリブー湖着。きらめく湖面。その先は南側の岸に沿って進む。

入り組んでいる湾の奥を巡りながら進む。カリブー湖から流れ出る川のところでは、大きなヒメコンドルが空を舞っていた。

風が強まってそれなりに波が立ち始めたのだけど、追い風なので楽だった。湖の真ん中を進んでいく。湖の真ん中にハシグロアビがいるなーと思ったら、その周辺はやたらと浅くてカヤックが引っかかりそうになって冷やっとした。

9:45にカリブー湖の入口に到着。これにてカヤック終了。
カヤックを畳み、キャンプ道具をザックに詰め込んだ。

何組かのカヌーイストがやってきて漕ぎ出していくと同時に、同じように帰っていく人もいる。10:30に片付け終わって車へと向かう。相変わらず駐車場にはそこそこの数の車が停まっていた。そして車に乗ってモントリオールに向かった。


このカリブー湖は、とても広い湖で、水の透明度が高く、形が入り組み、島も点在しているので、変化に富んでいて、カヤックでぐるりと回るのはとても良い。カヌーキャンピングのハイシーズンになったこともあって、ほぼ全てのキャンプサイトが埋まり、結構人はいたけれども、それほど混雑感も感じず。一方で、バックカントリーエリアのルールである(1)ペット同伴禁止、(2)点在する島への上陸禁止(鳥類の営巣地保護のため)、(3)焚き火禁止、薪集め禁止、薪の持ち込み禁止(外来種の侵入を防ぐため)等は守られている様子はなく、でもそれらを監視する人は全くいないし、まぁ、好き放題している様子を見ることができた。湖の横で用を足しているような人もいたし…これまで各種書籍を読んだりする中で、「北米大陸の国立公園のバックカントリーエリアでは、皆きちんとルールを守っている」というイメージがあったのだけど、この一ヶ月ほどの間でそのイメージは大きく崩れつつあるところ。きっとモラルが低いのは一部の人だけだと思いたくはあるのですが。もっとも、広さに対して人の数は日本に比べれば圧倒的に少なく、僕が見たルール・モラル違反の結果ゆえに、すぐに何かの影響が出るとも思えないのも事実であって、あらためて国土が広大であるというアドバンテージも思い知らされた週末だった。