南秋川

水炊き

朝起きて、バードウォッチングを楽しんだ後、出発。南秋川を下りながら調査地を探していく。朝は非常に寒かった。昨日と打って変わってかなり寒くなるらしい。一地点目はいいのだけど駐車スペースがない。二地点目は無理やり車で入っていくと、切りかえしができなくなり、バックで非常に急な坂を戻る。かなり戻って小坂志川に行く。矢沢は行ったことがあるので今回はパス。秋川流域で本当に広葉樹だらけのところにようやく出くわす。林道に車を停め、川に下っていく。いい川だ。ヤマメがたくさんいた。ここでサンプリング。いろいろ考えていったのだけど、少しばかり不備があって、納得いくサンプリングがなかなか出来ない。う〜ん、先は長いなあ。ムラサキトビケラがたくさん取れたので、遊ぶ。このトビケラ、日本最大のトビケラで、食欲旺盛なプレデター。シロタニガワカゲロウを捕まえて、口元へ持っていくとムシャムシャ食った。あっという間に一匹平らげる。我ながら残酷だなぁ。一通りやってから、車に戻る。ヤマメは大きくないけど、たくさんいた。
戻って南秋川、北秋川の合流点より下流にある支流に行く。見た目イケてないところで、ネガティブポイントと認定したくなったが、落葉食水生昆虫は一通り揃っていた。ナガレタゴ(渓流に棲むカエル)も多く、僕がみた淵では20卵塊ほど産みつけてあった。
戻って、養沢の源流域へ。悪くはないところ。下流には砕石場がある。でも、他とそんなに違わず。雨が少し降ってきた。来た道沿いに鍾乳洞があったので、行ってみる。受付のおばあさんはコタツで寝ていて、6〜7回呼び出すとようやく出てきた。「人がなかなか来ないので」
鍾乳洞に入る。昼間で、しかも電灯が灯っているとはいえ、狭く、所々でかがみながら、たった一人で進んでいく鍾乳洞は怖くないことはない。怖くはないけど、電灯が切れたら・・・なんて考えてしまう。ランボー1の、炭鉱の中に逃げ込んだランボーに向かってロケットランチャーが発射され、入り口が埋まり、暗闇の中、布切れに火を灯しながら出口を探して洞窟をさまようランボーの姿をイメージしていた。
出てきて、養沢のもう片方の減流域を回り、その後盆堀川へ。ここも砕石場がある。
そのあと、平井川の源流へ。植林地帯で川虫が非常に少ない。環境条件で違いが出る確信を持つ。それにしても、劣悪な沢でも「ヤマメ放流」の看板が必ずといって良いほどある。むしろ、そんな場所の方が積極的に放しているのでは?と思うほどある。スギ・ヒノキのリターパッチに囲まれた中で、それでも生きているヤマメは物悲しい。
戻って、名前忘れた、五日市駅の近くから北に向かって伸びている川の源流に行く。上部コンクリート二面張りが続き、その上は植林地帯。既に五時をまわり、少しずつ暗くなってきていたが、川に降り、簡単にサンプリング。その場所は林道のカーブの下の部分で、ガードレールなどはない場所。荒れ果てた川で、いやー、なかなか少なかったね。少し歩いて上に上がり戻ってくると、さっき自分がサンプリングしていた所の真上の部分、林道のカーブの部分に、花とお地蔵さんがおいてあることに気がつく。少しばかり背筋が寒くなった。
戻って、日野市へ。車を借りたお礼をいい、そしてバイクに乗り換えて学校へ。
夜の十一時から久々TK(同じ学科の同期?四人組)の定期懇親会。鍋を食べる。美味かった。でも疲れた。朝の四時ごろ解散。研究室の前のソファーで熟睡。