朝から

眠い頭を起こして作業開始。四時にはほんのりと明るい。六時の観察を終え、次のセッティング。そして二時間後から再び二時間おきに観察。その合間にいろいろ他の作業を進める。
沢はこんなにもきれいなのに、頭の中は靄がかかっている。いろいろとやりたいことがあって、目標があって、そのために研究をしようとやってきたのだけど、本当にそれが研究で出来るのかなぁ?どうなのだろう?そんなことをひたすら考えてみる。その間も作業は続ける。
今度の栃本の主任の方は、非常に優しい人で、ついでに少しばかり心配性。昨日沢に泊まると言ったら、あまり心配かけないで・・・といった雰囲気を醸し出していたので、今夜も沢に泊まるとは言い出せず、夕方、疲れたので“宿舎”でもう一泊してから帰ります、と告げ、帰っていったのを確認して山に戻る。昨日作ったおにぎりはもうなくなった。今日一日はひたすらキャラメルを食べていた。あとはカシューナッツ。夕闇が迫り、虫たちが川のほとりの携帯型蛍光灯に集まる。不思議なもので虫は嫌いなはずなのに、以前のように気持ち悪いと思わない。蛾も平気になりつつある自分に少し感心。今夜もオカリナの音色が沢に木霊する。流石に疲れていたらしい。昨日は寝過ごし一回だけだったけど、この晩は二度寝過ごしてしまった。