出航

出航の瞬間って、どうしていつもこう感傷的な気分になるのだろう。旅立ちのときめきか、かつての旅の終わりの情景を重ね合わせるためか。
今日の出航は、小さい子達のメンバーの一人のお別れがあるらしく、埠頭から甲板に向かってたくさんの子達が何度も「なんちゃーん、バイバーイ!」「なんちゃーん、元気でねー!」
「バイバーイ!」それに声を枯らせて応える少女と家族。何だか、ほのぼのとした時であり、また寂しさもあった。
一眠りしてから、本を読む。研究室で流行り始めた風邪のせいか、喉が痛くなり始めてつらい

甲板に出てみると、夏の大三角、天ノ川が見事だった。フェリーはカシオペアと北斗七星に囲まれた北極星を目指して進んでいく。

明日から、北海道だ。