台風の中

溜まっていた疲れがどっと出て,部屋の掃除をしつつ,寝た。寝ては起きて,部屋を掃除し,本を読み,眠くなるとまた横になる。夕方に近づくにつれてどんどん風雨は増していった。時計に付いている気圧計の数値を見ていたら,989hPaまでは下がった。でもそれが最高だった。
風雨が一段落して外に出ると,コーンや,自転車などが倒れていたものの,住んでいる付近では被害という被害はなかったようだ。マンションに住み着いている猫が,心なしかほっとした様子でコンクリートブロックの上にうずくまっていた。夜中,エコシステムマネージメントという本を久しぶりに読み返す。三時を過ぎて眠ろうと思ったが,金縛りにあって,眠れず。こんな時は厄除け刀を手元に置くと不思議と金縛りには合わなくなる。疲れ切っている体とまだ覚めている脳が引き起こす現象か,はたまた何かそこにはあるのか。金縛りにかかるときは,鳩尾のあたりを強く押されるような気がして息が詰まる。なんとも言えない恐怖。初めて金縛りにかかった時のことはまだ忘れられずに覚えている。犬に似た,得体の動物が,どんよりとした通りの遥か彼方からこちらに向かって突き進んできて,飛び掛ってきた。その時,目が覚めたのだけど,体はまったく動かず。あれは本当に怖かった。
今回も厄除け代わりにも使う山刀を枕元におくと,特にその後は金縛りにかかることなく眠れた。う〜ん,案外怖がりかも知れない。