布団の中、じゃなくてシュラフの中でぼんやりしていたら、窓の外が騒がしい。何やら叫び声か、雄叫びか、そんなものが聞こえてきた。続いて「■☆▽通りから○×△通りへ逃走中」そんな無線の連絡も聞こえてくる。窓を開けて外を見ると、パトカーが二台、僕の住んでいる所を挟んで向かい合って停まっていた。何らかの犯罪があて、その犯人か、容疑者を追いかけていたよう。何だかドキドキ。犯人に逃げられたらしく、パトカーをバックさせて、追いかけていった。台風接近で、雨は降りしきる。パトカーが去った後の静けさ。付近に棲みついている猫の鳴き声。道歩く人の足音。
ずっと前に二人組の刑事さんが部屋にやってきて、僕の身元の確認と、写真の男を見たことがないか?という質問をされたことがある。最近外国人の犯罪が増えていてねぇ、とその刑事さんはぼやいていた。身近な街で犯罪が起こるのは怖いな。でもこの程度で不安を感じれるなんて、日本は平和だな、そう思う。
雨降る中、バイクに乗って登校。論文を読みつつ、最近書いていなかった日記を大幅に更新した。
台風が接近して、風雨が強まる。スパゲティーを食べてから夜の八時前に帰路に着く。水はもう随分溢れてきていた。今年10個目の台風上陸。多いな・・・・2000年なんて、一つも上陸しなくてそれはそれで驚いたし・・・・雨の中を、あっという間に濡鼠になりつつ、家へ帰ってきた。
地下の駐輪場では、随分成長してきた今年の5月に生まれたネコが、外は雨、やれやれ、そんな表情で別のバイクの上に座っていた。最近人馴れが進んで、50cmの距離に近づいても逃げようとしない。雨の日は大変だなぁ、とこちらもネコに同情。でも僕のバイクの上にも乗って、シートに足跡をくっきり残していくのはやめて欲しいな。
台風関連のニュースを聴きながら、本を読み、過ごした。
十一時を過ぎると外はもうすっかり静かになって、空を見上げると速いスピードで動く雲の合間に星が見えた。
論文を読んでいたら、いつの間にか寝てしまった。