秩父三日目

朝四時に起きる。寒い。明るくなってから見ると霜が降りていた。
睡眠不足からか眠くて仕方がない。矢竹沢に行く前に、上の宿舎の朝飯を作りに来た小川さん（まかないのおばさん）とお茶をする。寒いねぇ、と話する。
沢も寒かった。昼の十二時で8℃ぐらい。その中、水に浸かり、水路を直して、川虫を集める。相次ぐ増水でリターパッチが形成されていなくて、目的とする川虫がなかなか集まらずに大変だった。
沢を歩きながらイワナに挨拶。
二時を過ぎて実験の準備。電話の通じる場所に行き、加賀谷先生と話したりもする

暗くなる沢の中で作業を続ける。五時前にガスランタンとライトを取り出して、その明かりの中、目をしょぼしょぼさせながら、川虫を摘んで容器に入れていく。ランタンの光は好きだ。でもこの光のもとで作業はしたくないもんだ。こんな時は本を読んだり、飯を食べたり、オカリナを吹いたりしたいなぁ。
明日使うものの忘れ物があって、ホームセンターに行く必要があり、作業を急ぐ。七時に宿舎に戻り、秩父市へ。カインズホームは七時半までだったらしく、七時四十分に着くと閉まりかけていたが、何とか必要なものを買うことが出来た。

バイクの運転は体にこたえる。指先は寒くて痛くなった。秩父市から30km強走り、川又の宿舎に着くとすぐにストーブにあたった。外気温は5℃。秋は深まりを見せ、冬の到来も遠くないことを実感する。明日も頑張ろう。