東京へ

エンジン停止後のCB400

起きると4:35だった。途中、林さんの鼾で起きたものの、結構寝た。出発の準備をして、ロッジを出る。都心を車が混む時間に走りたくなかったので、早めに出る。外気温は3℃。空には澄んだ星々が輝く。
5:00にバイクの置いてある駐車場へ。夜露で濡れている。荷物を積み、キーを挿して、セルモーターを回す。シュッシュッシュッシュッシュッ・・・・・エンジンがかからない。何度か試した。でもかかる気配がまるでない。バッテリーも弱る。いきなりなんなんだ。そう思った。後輩のこのバイクのバッテリーが弱っていることは知っていたけど、ここまで弱っているか、う〜ん、どうしよう、しばらく考える。バッテリーが尽きるのと後が大変だから、とりあえずバッテリーが残っているうちに押し掛けに挑戦してみることにする。砂利道をエンジンを切った状態で下り、舗装路に出て、昨日転倒したカーヴの手前の下り坂で、押し掛け。バイクを押して加速し、二速に入れたギアをクラッチレバーを離してつなぐ瞬間にシートにどしんっと座る。二回目に成功。いい気になる。今考えればこれも兆候の一つだった。とりあえずエンジンを噴かして、回転数が落ち着くと、ギアをつないで出発。昨日転倒したところは何事もなく通過。まだ覚めやらぬ、都留の街を駆け抜けていく。この時はまさかあんなことになるとは考えてもみなかった。大月で高速道路にのり、夜明けに向かって(東京方面は東の方角)バイクを走らせる。談合坂のSAでガソリンを入れ、時に140km/h程の速度を出しながら、快適に飛ばし、昨日の転倒でパーツを壊したことを悔やみつつ、CB400はやっぱいつか買いたいな、そう考えていた。