ふたご座流星群

夜11時を過ぎて、バイクを小一時間飛ばして、郊外へ。今夜はふたご座流星群の極大日。今年は月明かりもないから期待できる。でも、23区内は少し出てきた雲に街の明かりが反射して明るく、星はあまり見えない。で、郊外に出かけていった。
川縁の土手の上に立つと、空は明るかったが、幾分星は見える。星を眺めていたら、おじさんおばさんのグループもやってきて、近くで眺めていた。見始めて、十分後、見えないなぁ、と呟いていたら、夜空に一筋の光。周りから歓声。嬉しくて僕もはしゃぐ。すると、また一筋、もう一筋・・・・・暗いものから、一際明るく輝くものまで、ポツ、ポツと見え始めた。
流れ星が流れる間に願いを三回唱えると、願いが叶うと言う。三回も唱えるのは大変だから、昔から唱える呪文は「カネカネカネ」と相場が決まっている。が、この夜、流れ星を見ながら、僕は流れ星が流れることを願っていた。流れ星とは、自分の願いを叶えてくれるものではなく、むしろ流れることを祈られるもの。そう考えると妙に納得して、どうでもいいことなのだけど、そんなことを考えた自分に納得し、いろいろウンチクを考えながらもぐら叩きのスリルを持ち合わせた天体ショーを楽しむ。
小一時間眺めてから、バイクを駆って、都心に向かった。