住み慣れた部屋

来月、住み慣れた部屋を引き払う。契約期限は一応今月末ということになっている。それをいつにするか、お金はどうなるのか、話をしに管理会社にいく。延長するのは高々一週間程度とはいえ、日割の家賃の他に、保険料やら、更新料やら取られるのだろうか?と気を張っていったが、全然そんなことなかった。ニコニコしながら日割の家賃の計算をして、いつでもいいですよ、との返事。迷ったら延長してもらっても全然構いません、とも言っていた。何だか身構えていた自分が情けなかった。
今住んでいる部屋は、実質四年間住んだことになる。同じ部屋に四年間も住むなんて僕の中では相当長い部類に入る。小2夏休み前、二段ベッドを買ってもらったことをきっかけに、親と離れて寝るようになった。小6になったとき、それまで姉と同じだった子供部屋が、自分一人の部屋になり、中2になって、姉が家を離れると、姉のいた部屋に移った(一番静かで勉強できた)。高校時代は下宿に入っていたけど、毎年部屋が変わった。大学1〜2年の時は大学の寮に入っていた。そう、小学校2年生のときから自分の部屋が四年間も同じだったことはなかったのだった。もっとも、調査・旅行・研究室泊で、部屋を空けることも多かったのだけど。
新しいところに旅立つ、その不安と、ときめきが、早くも胸の奥に芽生えてきた。修論が終わるまでは、取り敢えず、部屋の掃除もしないけど、気がつけば、すぐにその時はやってくるのだろう。時間は速いな。うん、速い。