修論発表本番

緊張していたのだけど、でも、会場に着くと、何だか緊張感がちょっと消えていった。安心した。大丈夫な気がしてきた。うん、平気さ。
でも、同じ研究室の面子4人の中で、3番目だったのだけど、前二人の発表に耳を傾ける余裕はなく、発表原稿を睨みこむ。そして、本番。
壇上に上がると、何だか、緊張感がなかった。さっき出していたファイルが消えていたのだけど、そのちょっとしたトラブルもあって、緊張感が消え、詰る部分もちょっとはあったのだけど、割とスムーズに話せた。でも「こうした******が示されたのは、世界で初めてです」というフレーズは、ちょっと照れてしまった。でも、苦労の甲斐あってか、わかりやすい発表だったはず。
質問は、結構、テキトーに答えてしまう。それらの種が、落葉分解に及ぼす割合はどのぐらいだ?との質問に、かなり占めています、と答えていたのだけど、具体的に、何割ぐらいか、雰囲気だけでもいいから答えてくれ、と言われて「(時期と場所によっては)8割ぐらいは」と言ったのだけど、()を言いそびれたのは、失敗したと思った。
他に二人ほど質問。面白い内容だったのですが、と二人ともつけてくれていたのが何だか嬉しかった。終わって、ホッとした。
その後は、一旦家に帰ってから、すぐに戻ってきて、他の人の発表をずっと聞いていた。疑問を感じる発表も、ちょっと納得する発表も。夕方、一通り終わって、研究室に戻る途中、何だか、夕日に染まった建物が、心に染み渡った。