研修二日目

環境行政の歴史を学んだ。公害問題について、実は自分はそこまで知らないことに気がついた。思うことはいろいろ。自然保護の歴史は、もう三年以上前の授業で齧ったことがあったのであまり新鮮味はなし。
環境教育の推進に向けて、という授業はなかなか面白かった。話すのがうまい。この方から、これからの激励として、一つのエピソードを頂く。
「探検隊員を求む。至難の旅。わずかな報酬。極寒。暗黒の長い月日。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る。
(MEN WANTED for Hazardous Journey. Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful. Honor and recognition in case of success-Ernest Shackleton.)」
アーネスト・シャックルトンが1913年12月にロンドンタイムズに出した新聞広告。この広告に対して、約5000人の若者がやってきたという。この求人に比べれば、どんなに辛くても耐えられるだろう・・・・
自分がもしこの時代に生まれていれば、そしてこの新聞を見たときに今ごろの年頃だったなら、申し込んだ気がする。まだ環境問題もクローズアップされていなかった時代。今と比べれば圧倒的に貧弱な装備。でも、その未知なる大陸への冒険に心震えただろうな。
その後は、持続可能な運動、というタイトルでストレッチと、ダンスをする。BGMで流れてきた音楽の中に、オカリナで有名な宗次郎の曲と、あとシンセサイザー喜多郎の曲があって、久々聴いてただ懐かしかった。幼いときからすりこまれた音楽。聴くと想像力に長けていた小さい時の想いや夢がじんわりと頭の中に蘇ってくる。
夜は、組合主催の飲み会。野菜スティックのセロリを大根だと思ってガリガリ齧る。セロリ、嫌いではないのだけど、好きというわけでもない。
出しものの作戦会議の続き。どうやら自分は、直属の上司の真似をさせられることになりそう・・・・。飲みではいろいろな人と話をしたのだけど、同期のサクラバさんの登山経験にちょっと圧倒される、と同時に、単独行のときの心理に、深く共感する部分があった。
深夜部屋に戻ってきて、本の続きを読んでから寝た。