休日

群れる魚たち

畳の上で寝ていたので、起きたときの気分は悪かった。もう少し寝直そうかどうか考えたが、寝てしまうと休日があっという間になくなってしまうので、頑張って起き上がる。水を張り、お湯を沸かす。朝からお風呂に入り、幸せな気分。ただ、先日昼食のときに、豆腐の角ではなくて、豆腐ワゴン(豆腐のセルフサービス)の角に後頭部をぶつけたのだけど、そこを怪我したのか、ピンポイントで押えるとチクリとする。石頭のはずなのにな。
天気はいい。かといって、山に川に行くには起きた時間が遅過ぎた。洗濯をし、干しながら、いろいろ考えるが、水族館好きとしては、今年東京にいるうちに、どこに行くか迷ったら東京のまだ行っていない水族館を押えていこう、なんて考え始めたので、調べた結果、品川になにやら新しい水族館が出来たということで、そこに行ってみることにした。本当はそんなところよりも、実際の海に、川に行く方がずっと面白いのだけどさ。もちろん、生物の少ない汚れた環境下では、そんなことは感じられないけど。
新宿駅で、3週間後から始まる地方自治体研修のバスのチケットを購入。今週末はどこにもいけない理由の一つは、いろいろやらないといけないことがあって、休日をまるまる潰せないから。そうでなかったら、今ごろ秩父の井戸沢に行っていたかもしれない。魚野川か、利根川にも行きたいし。
品川のアクアスタジアムに行く。たくさんの人がいた。入場するのにも30分待ちとかだった。中の様子は、規模としては小さいのだけど、展示はきれいで、小洒落た感じ。雰囲気としては池袋のサンシャイン60にある水族館に似ているかも。光の演出具合等、最近の水族館だった。水槽に閉じ込められた地味な、煌びやかな、健気な、すねた感じもある、魚達を眺めていく。群れる魚をなかなか美しく演出。広めの水槽に、光のスポットを与えて、そこを通過するときの魚のきらめき、それ以外の場所の影。マンボウも展示されていた。マンボウには愛着がある。地元の町の魚だから。食べても美味しい。身は鶏肉のような食感だ。マンボウが水揚げされると、ほとんどの場合、地元で全て消費される。そういう文化。そのマンボウの目は虚ろ。もともとそういう顔なんだけど、悲しみがにじみ出てきていた。イルカショーがあったので、観る。品川水族館とは違って、まだイルカたちがショーに慣れていない感じ。ジャンプも失敗したりして、まだオープンして一ヶ月ちょっとの水族館であることを実感させてくれた。人の数は多いので、空いている時間帯を狙わないと結構息苦しい。
夜、研究室に顔を出す。川上さんがいて、いろいろ話をする。から揚げが好きな人なのだけど、今回も買って持っていくと、よく心得ていて宜しい、とのこと。次はヨーグルトでもいいよ、とのこと。どこかで見たパターン。
終電間際に帰ってきた。良くないかな、家でウィスキーを飲んだら、力が抜け、昨夜に引き続き、畳の上でいつの間にか寝ていた。