研修第三週介護実地体験三日目

僕がアレンジした花

朝5時に起きる。今日は夜飲もう、ということで、バイクではなく電車で行く。せっかくMDを持っていったのに、電池切れで聴くことが出来なかった。残念。
事務所の掃除をして、それから朝礼、ラジオ体操と続く。今日はどちらかというと重度の障害を持つ方の入っている寮担当だった。そこにいるお婆さん方に話し掛けていく。会話が成り立たないこともあったけど、じっくりゆっくり聞いていると話は出来る。精神発達遅滞のため年老いた幼稚園児、といった態度の方もいた。なかなか繊細な方が多くて、話をしていて、ちょっと泣ける話をすると、突然ポロリと目に涙を浮かべられたりすると、こちらもどこかぐっとくるものがあって、泣かないでね、と声をかける。まあ、いろいろあったけど、それはいいや。
午前中、施設内クラブ活動の一環である華道部に参加。僕も利用者の方と混ざって、生け花をする。初めての経験。使った花はカンガルーポーと、黄色のバラと、ブルースターと、ギボシと、ドラセナ。水を吸わせたスポンジに差し込んでいく。バラの香りが甘かった。様子を見ているとせっかちな方、先生に頼りたい方、様々。でも、皆さんなかなか感性豊かでそれぞれ美しく出来上がる。食堂のそれぞれのテーブルに配置して解散。食卓に花があるというのはいいことだ。うまく出来ましたね、と褒められ、僕も嬉しかった。
食事の配膳を手伝い、食事の見守り、あと、ちょっとした手伝い。この日のメニューはチョコレートパンと焼きそばパン、それに豆スープと吸い物があって、パンの袋を開けることを苦労している方が結構いて、開けてください、と頼まれた。
昼休みは、懲りずに某美容芸術短期大学の学食に行ったが、今日は授業の関係か、非常に人少なく、昨日のドギマギがなかった。安心半分、残念な気持ち半分?
昼からは、食堂の片付けの後、再び寮に行く。別の班員は入浴介助をやったらしいのだけど、今日はそんなに仕事がないらしく、利用者さんと話をしていてくださいというので、部屋に行き、テレビを見ているWさんとEさんの横に座る。最初はずっとテレビを見ていたのだけど、僕が居心地が悪そうな素振りもなく(実際居心地良かった)、溶け込んでいると、いろいろ話をし始めてくれる。Wさんはしっかりした人なのだけど、霊感が強いらしい。幽霊に関することをいろいろ二時間ほど聞く。もちろん、施設内の話もね。非常に興味深かった。信じる信じないは別だけど。他には利用者から見た職員さん。話を聞いていて、やっぱり思い当たる節があった。
夕方、また職員の方と話をする。見たいと言っていた僕の昔のセルフポートレート写真集を渡しておいた。その後帰る。今日は、一休という居酒屋に行き、三人で飲む。今日の感想、仕事関係から、全然関係のないことまで、いろいろ話をする。ノリのいい面子で結構助かる。
家に帰って、コンビニに行くと、「PLUTO」があったのでついつい買ってしまった。コミックを買うなんて、あれ、思い浮かばないや、十数年ぶり?いや、十年ぶりぐらい?鉄腕アトムは、一年程前に初めて読んだ。こんな話だったんだと感心。その中で、このPLUTOの原作である「地上最大のロボット」も読んで、関心を持っていた。なかなか。寝た。