ズーラシア

女の子とキンシコウ

横浜にあるズーラシアという動物園に行く。動物園に行くなんて、大学三年生のとき以来かも。炎天下で暑く、入口でうちわを買って日よけとした。入場し、中を見る。
檻と檻の間隔が広かった。檻と檻の間には木を植えてあり、どこかのんびりした感じ。アジアの熱帯林、亜寒帯の森、日本の山里といった風にゾーンが分かれているのだが、ゾーンごとにはっきりと分かれていた。インド象を眺め、その奥も見ていく。フランソワルトン、ドゥクラングール、ダスキールトンと葉食いザルの仲間が何点か展示されていた。みんな施設の工夫された枝等をあまり利用せず、まわりの金網に捕まりぐるぐる回っていた。
動物園の中の動物の中には、単独で暮らしているもの、集団で暮らしているものがあるが、頭数がいないため単独で暮らさざる得ない集団生活する動物は気の毒な気がした。カワウソ、ペンギン、オットセイ、シロクマ等の施設の豊富な水は非常に透き通っていて、素晴らしい。オージーヒルという建物で昼飯を食べる。
五月にテレビでジャイアントパンダの撮影の番組を見たが、その時に出てきたキンシコウという猿もいて、それが小さい女の子と向きあっている様子が、うまく言い表せないのだけど感銘を受け、シャッターを押す。暑くてジュースを何本も飲んだ。アフリカの熱帯林では、オカピがいて、この獣が20世紀になってから発見されたものなのかと感心する。
広くてのんびりした動物園だった。でも炎天下の中はきつい。帽子は必須かも。
退場したところにあるショップで何点かグッズを買う。職場の同期に二本指ソックス好きがいるのだけど、オカピ柄の二本指ソックスが売っていて絶対に欲しがりそうだなと思ってお土産に買った。
横浜のランドマークタワーの展望室に行ってみた。眺めはなかなか素晴らしい。横浜は、ここから南に見える高速道路を境に建っている建物の種類と高さが違った。フロアに明治時代からの毎日新聞の一面と社会面を出力できる自販機がおいてあって、自分の誕生日の新聞を400円出して印刷する。石油ヤミカルテル判決理由全文が判明したことや、国民年金などで外国人にも国民待遇、都市対抗野球が今日開幕だとか、いろいろ書いてあった。やがて日は暮れ、街の明りが灯り始める。人工の美しさ。星空は見えないけど。灯る灯の一点一点にはそれぞれの生活もあって、それぞれの人生があるのだなとしみじみと思った。
イタ飯を食べてから帰ってきた。
明日からまた仕事。週末しようと思っていた仕事は出来ず。まあいいや。がんばろ。