村上康成シルバーグッズ購入

昔から、村上康成の描く魚、鳥、哺乳類、樹木のキャラクターが好きだ。渓流魚や、その他、森、川、海に棲む生き物の美しさを、うまく可愛さに置き換えたデザインがすごく気に入っている。で、何かを手元に置いておきたいなと思い、高校3年生の時に、通販にてヤマメのウォッチリング(時計のバンドにつけるアクセサリー)を購入し、それ以来、そのウォッチリングは僕にとってのお守りになっている。いつでも身に着けていて、いろいろお世話になってきた。センター試験の時にちょっとしたことで迷い、頭が白くなりかけた時に、手にとって落ち着きを取り戻したのはこのウォッチリングだった。勉強していく中で迷いがあったとき、自分が守っていきたいと考えているものをこのウォチリングを通して思い出したりしていた。このリングを買って以降、僕の時計を買う基準はこのリングが付けられるか否かになった。捕らわれの身だな。あはははは。このウォッチリングは、ヤマメとイワナの二種類あり、いつかイワナも買いたいなと考えていた。
先日の釣りクラブの新年会の際に、僕のウォッチリングを見て、それかっこいいなぁとの話を受け、じゃあ売っているところを教えますよ、と話し、次の日に上記の村上康成のウェブサイトを検索したのだけど、グッズカタログからシルバーアートが無くなっていた。あれれ、もうすっかり売り切れてしまったのか・・・、前からウォッチリングに関しては売り切れ、が出てきたのだけど、もう作っていないとは思ってもみなかった。完売とのこと。
実は先月都庁ビルに行った際に、その展望台の中にある博品館という店にて、村上康成のシルバーグッズが売っているのを見つけていた。ウォッチリングはなかったのだけど、ピンバッジがあって、かっこいいなぁ、欲しいなぁと思った。が、その時は買いたいと思いつつ、まだ何も焦っていなかったのだけど、急に焦りが出た。買うのなら今のうち。しかも都内で確実に残っている店で僕が知っているのは、この都庁ビルだけだ!
ということで、今日は慌てて買いに行った。村上康成の品物目当てで、わざわざ都庁ビルの展望台に登る人なんて、滅多にいないと思う。エレベーターで上に上がるまでの間、まだ残っているのかドキドキしていた。着くとまっすぐ博品館の方に足早に歩いていき、まだ売っていることを確認。ケースの中に入っていたヤマメとイワナのピンバッジを手に取って見せてもらおうと頼むが、鍵がどれかわからず、なかなか鍵が開かずに大変だった。滅多に売れないという理解でいいのかな?ここに売っていたのはピンバッジ、キーリング、ブックマークの三種類。それぞれに、ヤマメ、イワナ、クマ、ウサギ、キツネがある。昔のカタログの記憶をたどると、その他のシルバーグッズにはキーホルダーとウォッチリングがあり、それらにはヤマメとイワナの選択肢があった。
手に取り眺める。値段はちょっぴり高かった。5750円なり。でも、買うことにそんなに躊躇いはなかった。今買わずに、もう手に入らないほうがずっと嫌だ。買うと、この店で使える券550円分がついてきた。それを使って、東京限定のサクマドロップスを買った。
魚をモチーフにした何でもない小さく素朴なアクセサリー。でも、いろいろな思いがあって、やっぱり手に入れたかった。買えて嬉しかった。大切にしよう。
実は、渓流魚をモチーフにしたアクセサリーはもう一つ持っていて、それは、普段右手中指にしている大き目のリング。これを買ったのは大学三年生の春だ。知らぬ人が見ると、ごつごつとした穴のくぼんだ武骨なリングなのだけど、その柄はパーマーク(サケの仲間の幼魚や陸封魚が持つ模様)を表している。これも購入以降、山旅、調査、カヌー、他、自然の中に入り込む時にはいつでも身に着けている。自分を見失わないための大切なお守り。
シルバーのイワナとヤマメを買い、すっかり満足した気分で展望台から東京の街並みを見下ろしていた。

その後は、東急ハンズに寄ってから、帰宅。楽しい週末のひとときだった。