木曜日

日光遠望

喉がまた痛くなってきた。週末にひいた風邪はもう痰が出ていたから、別の風邪のようだ。辛い。うがいをし、温かいお茶を飲んだ。
頭が少々ぼんやりしていた。英語を読んでも全然入っていかなかった。
夕方、Tさんが、「日光が見える」と話しかけてきた。なんのことなのか、最初全然わからなかったが、職場の廊下の突き当りから外を見て、思わず声を上げた。日光連山が見えるのだ。左に少し離れて白き雪を湛えるのが日光白根山、大きく構えた富士山型の山が男体山、そのすぐ右に大真名子山、小真名子山、そしてその右にあるのが女峰山。美しかった。
夜、何だかんだで遅くなり、帰ろうとしたら、TさんとNさんに捕まり、有楽町のガード下に行く。そこにある自販機で缶ビールを買って、乾杯。いろいろ話をした。Nさん、奥さんが妊娠したとのこと、おめでとうございます。こうして世の中は回っていくんだなと思う。ふと方丈記の冒頭が思い浮かんだ。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある、人と栖と、又かくのごとし。」
フラフラと家に帰ってきた。夜二時を過ぎて就寝。