三崎、城ヶ島へ

電車に乗って、三浦半島の先端の三崎口へ。この駅に来るのは昨年10月に油壺に行って以来かな。城ヶ島直通のバスに乗り、城ヶ島に入って最初のバス停で降りる。暑い。ここは夏だった。
県立城ヶ島公園に行く。手前にある展望台に登ると周りが一望できる。この展望台からは、その先にあるトイレの建物が見えないように作ってある。なるほどなと思った。
照葉樹が眩しい。先端の安房灯台へ行った。磯場ではたくさんの人がいて、釣り人の他、子供たちと大人たちも磯の生き物をタモを片手に追いかけていた。波の音、潮の香り、海はいいな。海辺の町に育ち、特に犬がいたときは散歩でよく海辺に行った。あの時の自分と今の自分は繋がっていて、ただ今のような未来が待っているとも知れず、よくわからないまま、山間に沈んでいく夕日を眺めてそれから家に帰ってきていたっけ。これから先はどんな未来があるのか、先の見えた未来なのか。そんなことはないさ。これからも精一杯生きるだけ。後悔はいつもしているけど、出来なかった自分も自分だ。それを受け止めつつ、先に進んでいくだけ。
今度シーカヤックを本格的に始めたら、海をじっくり研究してみようと思う。
海沿いに歩き、タイドプールでヤドカリを捕まえた。ガンガラは全然いない。みんな採られてしまっているのかな?人に溢れているからそれも仕方がないか。水は割と澄んでいた。
一端上に戻り、歩く。ウミウのコロニー観察台があって、見ると確かにウミウがたくさん並んでいた。その先、馬の背洞門という自然の造形美を眺め、また海沿いをずっと歩いていく。トンビがゆったりと空を舞う。その横をラジコンの真っ白なグライダーが軽やかに駆け抜ける。浜辺には、日光浴を楽しむ人々、BBQの美味しそうな香り、スコップ片手にはしゃぐ子供。プラスチック水槽を持って磯の生き物を集める少年。釣りをする人々。雑多な空間だったけど、ほのぼのとしていた。浜から上がり、城ヶ島の食事所、土産物屋が立ち並ぶ中を歩き、そのまま城ヶ島大橋まで歩く。島を一周することができた。
城ヶ島大橋を歩いて渡り、三崎港に行く。時刻は早くも一時半ぐらい。るるぶに載っていて美味しそうだった「ちりとてちん」という店に行く。この店の名物は「ちりとてちん丼」とかいう、三種類のミニ丼のついた定食。マグロの漬丼、ネギトロ丼、照り焼き丼ち付いている。店の前にはたくさんの人が並んでいて、30分待って中に入る。ちりとてちん丼を2セット+マグロのさつま揚げを注文したが、ちりとてちん丼が1セットしか来ず、10分ほど待っていたが、その後店員さんの勘違いが発覚して、ちょっと怒りっぽくなってしまった。食べ物の恨みは恐ろしい。たくさん歩いたからお腹が空いていたし。その空気を察した店員さんがすぐに準備してくれた。最初の品が来るまでは時間がかかったのに、急ぎだとすぐに準備してくれた。注文が多い中、厨房では一人の料理人さんが一生懸命頑張っていたから大変なのかも。ありがとう。
さて、肝心の味のほうだが美味しかった!!!!個別には、マグロのさつま揚げは、非常にジューシーで美味しいのだけど、玉葱の風味がちょっとマグロの味・香りを打ち消してしまっていたのは残念。ちりとてちん丼の方では、まず、漬丼、美味かった、が、ゴマがかかっていて、これが香り高くていのだけど、逆に言えばマグロの香りを打消していたのかもしれない。ネギトロ丼、美味い!トロリとしていた。そして照り焼き丼、これが美味しかった!!!マグロの照り焼きがこんなに美味しいとは思わなかった。魚の肉ではないみたい。ご馳走様です。勘定の時に店員さんは、申し訳ございませんでした、と謝っていたが、美味しいものを頂いた後で満足していて、ご馳走様でした、特に照り焼き丼が美味しかったです、と応えた。
その後は、街中を歩いた後、バス停へ。バス停の下に、ちょうど渡船が帰ってきたところで、大きな魚を釣り上げた釣り客がポーズをとって誇らしげに写真を撮られていた。ちょうど通りかかったおじさんおばさんに褒めそやされ、釣り人はいい気分のよう。渡船の主人も満足気だった。
バスは、三崎港手前の北何とかというところから乗ったが、それでも満員でギュウギュウになって何とか乗り込む。その先の三崎港ではたくさんの人が並んでいて、乗れない人多数だった。GW恐るべし。手前で乗ってよかった。三崎口駅までの道はひどい渋滞で、一時間以上乗ってようやく駅に着く。電車では熟睡。
横浜で降りていくつか買い物。駅中の崎陽軒で、3,000円以上は全国配送料無料、と書いてあり、実家にシュウマイ3,000円パック(90個入り)を送っておいた。
晩飯は家で作って食べた。美味しかった。
よく歩いた一日だった。