シーサイドライン疾走

九時ごろまで寝ていた。起きて、天気もいいので、シーサイドラインに行くことにした。バイクに乗って、9:30に家を出る。割と暖かく、着込み過ぎたかなと考えていた。
昆布森を過ぎて、キトウシ野営場へ。ここに来る道も、この先も道端には山菜取りの車がたくさん停まっていた。キトウシ野営場の入り口はワイヤーがかかっていたが、バイクで下を潜り抜けて中に入る。そこには広がる海。ここは、1年と8ヶ月半ほど前に来てキャンプしたことがある。海面に映った月が印象的だった。シュラフに包まって外で寝たのだが、翌朝の清清しさもまた格別のものがあった。いつか再訪したいと考えていたのだが、まさかこんなにも早く来ることが出来るとは。しかも家からたった20分(職場から40分)だ。これは疲れたとき、星を見たいときはキャンプしに来るしかないな。その喜びを、打ち寄せる波の音を聴きながら噛み締めていた。
キトウシ野営場を離れ、シーサイドラインを走る。車は路駐しているものの、走っている車はほとんどいない。森に囲まれた快適な道を疾走する。お勧めです。遊びにきたら、バイク免許持っているなら貸してあげるよ。いいところだ。
尾幌で国道44号に戻り、厚岸まで走る。厚岸の先の厚岸水鳥観察館に寄る。来週の水曜日にお世話になるここの専門員の澁谷さんに挨拶に行った。話好きな方で、一時間半ほど話し続けた。面白かった。水鳥観察館というだけあって、二階から水鳥が観察できるのだけど、今年はタンチョウが丸見えのところに営巣してくれたので、抱卵している様子、その相棒が餌を啄ばんでいる様子がフィールドスコープで良く見えた。帰り際、裏山に行者ニンニクが生えていたので(それ以外のところでもどこでも生えているけど)、今晩のおかずにと採ってきた。美味しいんだよな、この山菜。
厚岸から、5月1日も通った、シーサイドラインを走る。車で走るのと、バイクで走るのはやっぱり楽しさが違うな。バイクの方が、よりそこの空気が楽しめる気がする。同じ道だったが、より心地よかった。
涙岩・立岩のところでバイクを停め、涙岩を見に行く。誰もいなくて海の断崖の景色と、草原の景色を独占。
琵琶瀬の展望台にも行った。霧多布湿原をカメラに収める。コンビニによってから、霧多布岬へ。前回は車のエンジンの調子が悪くなったので、気持ちがかなり焦っていたが、今回は余裕があった。前回行き損ねた岬の先端部に行く。少し戻ったところで昼飯を食べる。おじさんが話しかけてきて、バイクはまだ寒いだろう、と話をする。
その後も、根室を目指してシーサイドラインの快適な道を疾走するが、急に冷え込んできて、初田牛を過ぎた先で、諦めることにした。シーサイドラインを戻る。寒かった。厚岸で愛冠岬に行く。夕方のひっそりしたひととき。誰もいなかった。カップルが鳴らすというベルが二つあったが手を触れず。ここからは大黒島がよく見える。注文しているシーカヤックが来たらぐるっと一周したいと考えている島だ。駐車場に戻る道ではエゾシカがたくさんいた。駐車場ではアカゲラの木を突く音が響く。そして、厚岸から尾幌に走り、またシーサイドラインに行き、家に帰ってきた。走行距離285km。今日もよく走った。
夜は、行者ニンニクとベーコンの野菜炒めと本シシャモを食べた。美味しかった。
車とバイク合わせて約1,200km走ったGWが終わった。